白髪が染まりにくいのはなぜ?【金属量と白髪の関係】

白髪が気になりだし、白髪染めをしようと試みて、白髪の染まりが悪いと感じたことはありませんか?

白髪のみ妙に色を弾いてしまったり、光がかってしまう。

うっすらとしか着色しないなど、色の明るさや色味の選び方にもよりますが、そんな経験をされた方は少なくないと思います。

では、なぜ白髪は染まりにくいのでしょうか?

白髪と黒髪の関係についてみていきましょう。

 

白髪はなぜできる?

そもそも白髪はなぜできるのかご存じですか?

実は髪の毛は生えてくる前はみんな白髪です。

そこにメラニン色素が着色されることで黒髪として生えてきます。

人種や、同じ日本人でもメラニンの違いなどにより、その髪の色は分かれます。

日本人の場合、たいてい濃褐色~黒褐色ですが、欧米人はブロンド~濃褐色とさまざまです。

このように着色され色がついた状態で生えてくる髪の毛ですが、何らかの原因で着色されずに生えてくることがあります。

これが白髪です。

着色されない理由として挙げられるものには、内的要素、外的要素とさまざまですが、主に加齢により白髪となって生えてくる方が多いです。

その他尋常性白斑甲状腺機能低下症などの病気、チロシンの摂取不足やメラノサイトの機能低下、他にも外的損傷を受けた場合(頭に傷を負った場合など)や、貧血などの鉄分不足、カルシウム不足など、実にさまざまな要因が隠されています。

 

髪はゴミ捨て場?!

髪の毛には主に3つの役割があります。

①ファッション的役割

②頭を守る役割

そしてもう1つ③有害金属の排泄器官としての役割です。

関連記事: 髪の毛は何のために生えているの?【髪の3つの役割】とは?

そのため、毛髪中には金属が多いのですが、いくつかの化粧品メーカーがある研究を行っています。

 

ホーユーの研究

毛髪金属にはこのように内因性による金属と、洗髪する際の水など外部から吸着する外因性の金属があり、どちらかと言えば後者である外因性の影響が大きいと言われています

そのようなことを踏まえ、美容院専売メーカーである「ホーユー」は「酸化染毛剤のよる白髪と黒髪の染色性と毛髪金属との関連について」の研究がされています。

●メラニン顆粒には多くの金属が存在している

●白髪にはメラニン顆粒がほとんど存在せず毛髪金属も白髪の方が黒髪より少ない傾向にある

●酸化染毛剤の毛髪浸透性は白髪も黒髪もほぼ同等なのに対し、毛髪内における酸化重合生成物量は白髪のほうが明らかに少ない

●黒髪の場合、メラニンに由来する金属が過酸化水素による酸化反応を促進させているのに対し、白髪ではそのような作用が働きにくい。

このようなことからことから、

「白髪は染まりにくい」と感じる原因として色彩的要因、つまり白髪と黒髪のコントラスト差の他に、白髪では毛髪内部金属を触媒とした酸化反応性が低いという科学的要因も示唆された。

引用:酸化染毛剤による白髪と黒髪の染色性と毛髪金属との関連について

著:今村健仁、丹羽正直、川村秀登、梅村知也、木村勝、中野隆ホーユー株式会社 総合研究所 名古屋大学大学院工学研究科 愛知医科大学 医学部

と、結論づけています。

 

ミルボンの研究

2015年、美容院専売メーカーであるミルボンは「日本人女性の白髪と黒髪に含まれる脂質量の違いを初めて発見」という研究をされています。

これまで白髪がカラー剤をはじきやすいのは、白髪に含まれる脂質量が多いためと言われてきました。

が、ミルボンの研究によると

●脂質の総量は黒髪より白髪の方が少なく、特にスクワレンの量が顕著に少ない

●金属量も白髪の方が少なく、特にカルシウム量が少ない

ということがわかりました。

 

・・・と、ここで疑問です。

これまで同一人物でも黒髪と白髪を比較した場合、白髪の方がCMC中の脂質量が多いと言われてきました。

脂質が多いと親水性が低くなるため、薬剤の浸透性が低くなります。

そのため、黒髪と白髪を比較した場合、白髪の方が薬剤をはじきやすくなるため、染まりにくい。

と、言われてきたのに、全く逆の研究結果です。

なので、ミルボンに質問してみました。

 

すると、このような回答をいただきました。

《回答》

過去の研究では、コレステロールの結果をもとにCMC中の脂質量が少ないと捉えていました。
新たな研究では、CMCも含めた毛髪中に含まれる脂質を網羅的に解析し、白髪ではトータルの脂質量が少ないこと、特にスクワレンが顕著に減少していることを突き止めました。

また、金属量についても研究を行い、白髪で少なくなっていることも明らかになりました。

仮説ではありますが、金属量は酸化反応に影響を及ぼすので、白髪は黒髪より染色性が低いと予想されます。
しかし、毛髪の染色性と、脂質量・金属量との直接的な関連につきましては現在、研究段階でございますので、今後の研究結果にご期待下さいませ。

引用:ミルボン(株)問い合わせご回答より

 

ちょっと難しいかもしれませんが、要するに、白髪と黒髪の染まり方の違いは、髪に含まれている金属量と脂質量に関係があるようです

特に2社のメーカーの研究により、白髪は金属量が少ないことから酸化反応性が低いため、染まりにくいと結論づけられています。

 

まだまだ研究段階のようですが、今後、このような研究がさらに進み、白髪により染色力の強いカラー剤が開発され、白髪でお悩みの方々の悩みが少しでも早く解消へとつながることを期待しています。

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