髪の毛についている白い「モノ」
一見フケに見えるその白い「モノ」は「アタマジラミの卵」かもしれません!
目次
アタマジラミと間違われやすいもの
アラマジラミの卵は「ヘアキャスト」とも間違われやすいです。
ヘアキャストとは髪の根元付近に白い筒状についているものです。
毛髪の細胞や皮膚の角質細胞が剥がれて髪に付着したものですが、シャンプーやリンスのクズの場合があります。
シャンプーをするときゴシゴシ洗いすぎていたりすると、頭皮の細胞が傷つき剥がれやすく、このようにつきやすくなります。
また、髪の長い子供などにもつきやすく、それはシャンプーやリンスがうまくすすぎきれていない場合このようについてしまいます。
アタマジラミは楕円形の白いものが付着していますが、ヘアキャストは髪1本の周囲を一周囲むようについています。
見た目でもなんとなくわかると思いますが、頭を洗う時は地肌を傷つけないようやさしく洗い、いつもより時間をかけてしっかりすすぐことで取れてきます。
フケとの見分け方
シラミで白くフケのように見えるものは卵だけです。
成虫は黒く普通の小さな虫の形をしているため、フケとは見間違えることはありません。
「フケ」との見分け方は、フケは手で振り払うとパラパラと落ちてきますが、シラミの卵は指の爪先でしごいて外さないとなかなか取れません。
なので、いくらシャンプーをしても落ちずにくっついています。
アタマジラミは頭皮から血液を吸って生きているのでかゆみもあります。
蚊も刺されるとかゆいですよね。
それと同じで血を吸う際、痛みを麻痺させる成分を含んだ液体を注入しているためです。
こざかしいですよね。
出典:http://hattori-hifu.com/derma/sirami/
アタマジラミって?!
人間に寄生するシラミの種類には、頭や衣類に生息する「ヒトジラミ」と、陰部に生息する「ケジラミ」がいます。
アタマジラミはこのヒトジラミに属します。
成虫は約2~3mm。
ゴマとほぼ同じ大きさです。
それに対し卵は約0.5mmなので、見ただけでは卵なのかフケなのかの見分けは難しいでしょう。
人間の頭だけに寄生し、頭皮の血液を吸って生きています。
なので血管が多く集まっている耳の後ろなどに隠れていることが多いです。
チェックする際は耳の後ろをまずよく見てください。
動きが素早いので、髪をかき分けたらすぐ隠れてしまいます。
卵があり、サッと動くものがいたら、成虫だと思って間違いありません。
成虫を見つけたらすぐに対処しないと感染は広がります。
アタマジラミが頭以外に寄生する場合も「ごくまれにあります」
「ごくまれに」というだけあって、滅多にないことですが、頭髪以外の眉毛やまつ毛にも寄生するという例があります。
アタマジラミと他のシラミとの違い
アタマジラミと比べ、丸みがあるのが「ケジラミ」です。
ケジラミは主に陰毛に寄生するため、大人の感染症とも言われています。
が、まれにわき毛や頭髪など、他の体毛にも寄生します。
アタマジラミとは見た目が違うので、じっくり見れば違いがわかりますが、アタマジラミと同じく吸血するためかゆみもあります。
アタマジラミと似たような形状のシラミが「コロモジラミ」です。
出典:コトバンク
コロモジラミはアタマジラミと非常によく似ているので見分けがつけにくいですが、コロモジラミは衣類に寄生するため、頭髪には寄生しません。
ですが、衣類などに寄生している場合、吸血するためかゆみを起こす場合があります。
ペットや動物に寄生する「イヌハジラミ」や「ネコハジラミ」がいます。
人間には寄生しませんが、ペットに寄生している場合、かわいいからといってペットの毛に顔を埋めたり、なめたり噛んだりという行為をすると、知らずに食べてしまう恐れがありますので注意してください。
アタマジラミの感染場所は?
アタマジラミは人から人へうつります。
夏冬関係なく1年を通して活動しているので、特に夏だけ感染するものではありません。
髪から髪へとうつるため、接触する機会が多い子供の方が感染率は高いです。
プールなどでも水からうつるということはほとんどありませんが、使用するロッカーやタオルなどの共有などでうつるため、夏場に多くこのアタマジラミの話題が上ります。
アタマジラミは放っておくと増えていきます!
1日5~6コ程度の卵を産みます。
成虫の寿命は約30日程度と言われていますが、卵から1週間程度で孵化し、その後1~2週間で成虫になり、また卵を産む・・・を繰り返し日に日に増えていきます。
成虫は人の頭から落としてしまえば、環境により異なりますが、約7~72時間程度で餓死します。
なので卵をいかに孵化させないかが駆除する重要なカギとなります。
アタマジラミを駆除するには?
Ⅰ:アタマジラミ専用のクシ(もしくは目の細かいクシ)で除去。
Ⅱ:スミスリンシャンプーで除去
スミスリンシャンプーにはフェノトリンという駆除薬が含まれています。
殺虫剤と同じで、シラミの神経系に作用して動かなくさせます。
しかし、人への有害性はありません。
よく「駆除薬を子供の頭に振りかけるのは害があるから」と、使用されない方がいます。
しかし駆除しない限りシラミは増え続け、家族や学校、幼稚園など周囲に拡散し続けます。
シラミが増えてかゆがっている子供。
シラミを駆除するのと、有害性がないと言われているものに対してネットの情報のみをうのみにして使用しないのはどちらが本当に子供にとって有害なのでしょうか?
子供を守るのはお母さんです。
子供のためを本当に思うなら、このようなシャンプー剤の使用も必要なのではないでしょうか?
関連記事:授乳中の白髪染め【経皮毒】子供への影響があるって本当?!
※頭皮からの経皮毒はありません。
このシャンプーのデメリットとしては、卵には効かないため、幼虫、成虫になってから効果を発揮するため、7~10日程度の日数をかけて除去していきます。
スミスリンL シャンプータイプ 80ml(専用くし付き)【第2類医薬品】【スミスリンシャンプー/しらみ シャンプー/シラミ シャンプー/しらみ/櫛/頭シラミ/アタマジラミ】【ダンヘルスケア】
|
Ⅲ:ライスプロで除去
それでもどうしても薬の効果が心配な方は薬を使わない電動シラミ駆除櫛を利用すれば安心です。
※薬が効かないアタマジラミも確認されています。
海外から抵抗性のあるアタマジラミが持ち込まれたのではないか?ということと、日本でもスミスリン剤は年間30~40万本出荷されているということで、日本国内においても薬に強くなっていくシラミが生き残っていくことも考えられます。
どうしても薬が効かないという場合は、まめにシャンプーをしたり、専用の目の細かいクシなどでこまめ除去することが必要になってきます。
シャンプーで洗った後、大量のコンディショナーを髪全体につけ、目の細かいクシですくと、シラミの成虫や幼虫の動きを封じ込め、割と簡単に取り除くことができます。
意外なアイテムでアタマジラミを駆除
シラミは熱に弱く、55℃以上のお湯に10分間浸すと殺虫できます。
なので100℃を超えるヘアアイロンで髪をはさむと、成虫は動き回るためはさむのは難しいですが、卵まで駆除できます。
しかし毎日アイロンを使用すると髪を傷める原因になるため、サポート的に使われるのがいいでしょう。
特に髪の長い人や子供などにアイロンをするのは薬剤も関係ないので安心ですし、自分以外の人がすることによって、髪の後ろや耳周りなど細かくヘアアイロンをかけることができます。
落ちたアタマジラミが衣類についていたらどうしよう!
アタマジラミは熱に弱いです。
アタマジラミを見つけた時に着ているものにまでシラミが落ちてくっついていないか心配ですよね。
そんな時は着ているものすべてを洗濯した後は乾燥機にかけたり衣類にアイロンをかけましょう。
もし面倒な場合は洗濯をすすぐ際「ティーツリーオイル」を5~10滴ほど入れると効果があると言われています。
・【あす楽】オーガニックティーツリーオイル 10mL【ティートリーオイル│ティートゥリーオイル│エッセンシャルオイル│有機栽培】【期間限定!ポイント2倍 4月30日23:59迄】(p2)[S06] |
学校や幼稚園に行ってもいいの?
また保護者の方は学校へ寄生しているという報告をしてください。
欠席する必要はありません。
寄生してしまっているお子さんなどは、ご家庭での対処がしっかり行われている場合、学校のプールに入ることができます。
必ずスイミングキャップをかぶり、着替えをするロッカーやタオルなどお友達との共有は控えてください。
保育園などでのお昼寝の場合も、他のお子さんと同室でかまいませんが、スペースを十分確保するなどの処置をとれば大丈夫です。
学校や保育園、幼稚園などでは室内に殺虫剤をまくまではしなくていいですが、掃除機や掃き掃除、拭き掃除などまめに床をきれいにすることで感染を防ぐことができます。
自分の子供の友達が何も知らせずシラミがいたら…ということを想像してください。
感染を防ぐことができるのは親だけです。
それでもまだ心配な時は
2~3日その衣類は着用しないでおくといいでしょう。
成虫のシラミはその状態で生きてはいけません。
また、家族で1人でもアタマジラミがついている人がいたら、家族全員うつっている可能性があります。
タオルの共有などは避け、シャンプー剤やクシなどを使い、周りに広めないように気をつけましょう。
毛についているものが卵かどうかを調べる方法があります。
卵のついた毛を1本切り取り、セロテープなどで紙に貼りつけ、保健所に持ち込むと調べてくれます。
汚いから、不衛生だからといってシラミが発生したり、うつったりするわけではありません。
間違った認識から、差別やいじめにつながらないよう、よく理解を深める必要があります。