子供の頭のニオイ、気になりませんか?
汗をかく季節になると余計感じる汗臭いニオイ。
「ちゃんと毎日シャンプーしているのになんで?」
と、疑問に感じている人も多いと思います。
では子供の頭皮のニオイの原因とは何なのでしょうか?
目次
ニオイの原因①汗腺の数
頭皮に存在している汗腺(汗を出す管状の腺)は、実は子供も大人もその数は一緒です。
あんなに小さい頭の面積に、大人と同じ数の汗腺があるんです。
子供が頭に汗をかきやすいのもわかりますよね。
エクリン腺の数は平均200~500万個あると言われています。
その汗腺の数は、大体3歳までに決まるとも言われています。
3歳までの間に、外気の温度が高い場所で育った子供は汗腺の数が多く、発汗も多くなります。
逆に外気温の低い場所で育った子供は、汗腺の数が少なく、発汗も少ないのです。
3歳以降にいくらその環境が変わったとしても、その発汗量や汗腺の数は変わらないと言われています。
ニオイの原因②シャンプーの仕方
<洗い方>
小さい頃はシャンプーも親がしてあげることが多く、きれいに洗えているためニオイもあまり気にならないのではないでしょうか?
しかし小学校に入り、中・高学年になってくると、自分で頭を洗うことが多くなり、うまく洗えていなかったり、しっかり流せていないなどの理由から、ニオイはきつくなり始めます。
きちんとした泡だてや流し方など、自分で洗うようになるまでに、きちんと親が教えてあげるようにしましょう。
<シャンプーの種類>
大人用の洗浄力の強いシャンプーは、子供の頭皮には刺激が強すぎることが多く、頭皮環境のバランスを崩しやすくなります。
これにより雑菌が増えやすくなり、ニオイの元となる物質を発生しやすくしてしまうことがあります。
ニオイの原因③汗の放置
通常、頭にはエクリン腺という汗腺しかありません。
よくワキガなど、臭いと言われている体臭は、アポクリン汗腺という汗腺から出るため、このエクリン腺からは出る汗は「臭わない汗」と言われています。
99%が水分で、あとは塩分、タンパク質、乳酸などです。
しかしなぜ、子供の頭ってあんなに臭いんでしょう?
それは、頭に汗をかいても髪があるためしっかり拭けないことと、子供の場合そんなにまめに汗を拭きとらないということが原因です。
体育の授業や外での活動、遊んだ後、長時間放置してしまった汗は、タンパク質や乳酸が発酵して、あの独特の酸っぱいニオイを放ちます。
この「汗の放置」が、実は子供の頭の臭い1番の原因です。
<汗の拭きとり>
乾いたタオルで拭くのはNGです。
乾いたタオルで汗を拭くと、水分は取れたとしても、実は肝心のニオイの成分が皮膚に残っていることが多いので、なるべく湿らせたタオルで拭くのがベストです。
濡れたタオルで拭くことで、頭皮の体温も下げるため、汗そのものも抑える効果があります。
意外と便利なのが「汗拭きシート」です。
身体に使うだけではなく、頭皮にも使えます。
ニオイは髪の毛ではなく、頭皮から臭っていることが多いので、汗拭きシートで頭皮の分け目などを拭いておけば、消臭効果にもなります。
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ニオイの原因④運動不足
また、冷房の効いた部屋で日常的に運動をしていないと、汗をかく機会も少なため汗腺の機能が落ち、本来酸性のはずの汗がアルカリ性に傾いてしまいます。
通常汗は体温を下げるため、血液中の水分が汗腺に送り込まれますが、ミネラル成分も一緒に出て行ってしまいます。
しかし、ミネラル成分などは身体が必要な成分であるため、汗腺から血管へと逆戻りして再吸収され、わずかな塩分などを含んだ成分のみが汗となり出ていきます。
普段運動の習慣がある人はこの再吸収がうまくいきますが、あまり汗をかかない人はアルカリ性のミネラル分を含んだ汗が出てしまいます。
ところが、頭皮のバランスを保ってくれるはずの表皮ブドウ球菌は、このアルカリ性が大の苦手。
そのため頭皮のバランスは悪くなり、雑菌など頭皮に悪影響を及ぼす菌達が増え、ニオイ物質を分解してしまうため、よりニオイを発散してしまうのです。
頭皮の洗いすぎや、 ニオイを消すために「除菌除菌」としていると、このような皮膚のバランスを保ってくれるいい菌まで減らすことになり、雑菌を繁殖させる原因になってしまいます。
ニオイの原因⑤激しい運動
運動不足もそうですが、激しい運動もニオイの原因になります。
酸っぱいニオイの汗の原因=乳酸です。
激しい運動をした後などは乳酸が大量に生産されて汗となり、それが皮脂と結びつき、酸っぱいニオイの原因になります。
一昔前は血液中の酸素が不足すると乳酸が作られるとされていましたが、
ここ20年くらいの研究で間違った考えだということが分かっています。
無酸素運動なんて呼ばれたりしますが、実際に血液中の酸素が不足するような状態になったら人間は死ぬ手前です。
未だに教科書レベルや多くの大学なんかでも嘘を教えていますし、インターネットなんかでは当然のように酸素が不足すると乳酸が作られると言ってる人がいます。日常生活においては食後なんかに乳酸値は大幅に上昇します。果物ジュースなんかを飲んだ後にもです。
これは体内に多くの糖質が取り込まれたことにより、糖質をエネルギーとして利用しようとする活動が起こるためです。
しかし、糖質の分解からエネルギーとして使われる量が決まっています。
それなのに分解が多くなり過ぎると乳酸という形で保存します。
これは激しい運動と呼ばれるもの、速筋と呼ばれる大きな筋肉を使った運動をする時も同じです。
効率よくエネルギーを作るために糖質を分解します。こうして分解が行われる過程で乳酸が作られるわけです。
酸素の不足とかまったく関係ありません。引用:Yahoo!知恵袋
ニオイの原因⑥ストレス
疲労や自律神経の乱れ、また「臭い、臭い」と言われて余計心配になり、ストレスを抱え込んでしまうことにより、体を酸化にしてしまう「活性酸素」を生み出します。
ストレスによる緊張が続くと血管が収縮され、一時的に血流が阻害され、そして再び血管が拡張され、血流が勢いよく流れる時にも活性酸素が発生します。
またストレスを受けることで、このストレスと闘ってくれる物質「副腎脂質ホルモン」の分泌と分解の過程でも、活性酸素が生まれてしまうのです。
さらにストレスは、抗酸化ビタミンと言われている「ビタミンC」を大量に消費してしまったり、高血糖になりやすかったりと、活性酸素を生み出すのによりよい環境を整えてしまうのです。
活性酸素に関しては今から50年以上前に米国の生化学者フリードビッヒ博士によって解明され、その後世界各国で研究が行われてきました。
その結果、人が罹るあらゆる病気に活性酸素が関与していることが明白になりました。今や病気の90%は活性酸素が原因だということが判明したのです。それでは残りの10%は何かといいますと、風邪やエイズ、また最近増えてきている結核などの菌が体内に入っておこる病気、すなわち感染症です。引用:日本抗酸化
ニオイの原因⑦病気のサイン?
●糖尿病…甘酸っぱいような汗のニオイが気になったら、糖尿病のサインかもしれません。
アセトンという物質が糖尿病を発症していることで甘酸っぱいニオイを放つと言われています。
「アセトン臭」は汗だけではなく、口臭や体臭からも感じられます。
糖尿病は小さな子供であってもなる可能性はあります。
子供の糖尿病は大人の老尿病とは異なり、肥満や生活習慣が原因ではない「Ⅰ型糖尿病」の可能性が高いです。
糖尿病、もしくは糖尿病予備軍の可能性もあるので、心配があるようでしたら病院を受診され、検査をされてもいいのではないでしょうか?
●腎機能や肝機能の低下…汗がアンモニア臭の場合、腎臓や肝臓の機能が低下している恐れがあります。
疲労などが溜まっていることにより、腎臓の機能が低下し、アンモニアを正常にろ過することができず、分解も出来なくなるため、汗として出てくるためニオイの原因になります。
クエン酸やオルニチンを摂取すると肝機能の働きがよくなると言われています。
●消化機能の低下…消化機能が低下すると、老廃物の排泄機能も弱まってしまい、分解しきれないアンモニアが汗となり出てくるため、ニオイの原因になります。
●血液がドロドロ…「肉が好き、野菜が嫌い」など食生活の偏りや水分不足、運動不足などは血液をドロドロにさせてしまう原因になります。
また腎機能や肝機能の低下により出たニオイ物質は血液と共に体中へ流れます。
血液の中にはアンモニアや乳酸、脂肪酸、尿素など、さまざまなニオイの成分があります。
それらが汗となり出てくることでニオイの原因になります。
<血液をサラサラにする食事>
●玉ねぎ…玉ねぎに含まれる「硫化アリル」という物質には血液が固まるのを遅らせる効果があります。
●青魚…イワシやアジ、サバ、サンマなどに含まれる「DHA(ドコサヘキサエン酸)」が勝流を良くしてくれます。
●納豆…「ナットウキナーゼ」には血栓を溶かす作用があります。
●黒酢…血液がサラサラになる他、疲労回復や抗酸化作用などもあります。
汗腺トレーニング
夏は汗をかくことで体温を下げ、冬は寒さを感じることで体温を上げることに役立っている汗腺ですが、現代のように空調設備の整った生活から、昔ほど汗をかいたりはしない環境にあります。
そんな環境で暮らしている私たちですが、実は汗腺は使わないと、どんどん休眠状態になり、機能されなくなってしまうのです。
休眠状態で機能しなくなった汗腺ができてしまうと、汗は今機能している汗腺から一気に噴き出し、よりニオイを放ちやすくなってしまいます。
有酸素運動や体を温める食べ物などにより、良い汗をかくことができれば、汗のニオイも気にならなくなってきます。
子供の頭が臭い原因はたくさんありますが、臭くない子供の方が少ないです。
汗腺が多く、その拭き取りができず放置してしまうことが主な原因だと考えられます。
病気も原因の1つですが、まず汗を濡れタオルなどでこまめに拭きとること、そして肉ばかりではなく、野菜も食べるように食生活の改善だけでも、ずいぶん改善されるのではないでしょうか?
まだ小さいうちはシャンプーのやり方、流し方をうまく教えてあげてください。
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