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【砂毛(さもう)】とは?
「砂毛」という言葉を聞いたことはありますか?
女の子の髪の毛の1本の髪に5~6個の紡鐘形の灰色がかった白い砂のような小さな結節がつくというものです。
指でしごくとザラザラと皮膚が傷つくような感覚があるそうです。
砂毛菌という皮膚糸状菌の寄生によるもので、高湿度で増殖します。
害を及ぼすわけではないですが、その手触りから非常に不快なようです。
免疫力低下を招いてしまうような疾患で、免疫抑制剤を使用中であったり、加齢に伴い体力が衰えた時など免疫力の低下によって、通常であれば免疫力によって抑えられているような病原性の低い常在菌が増殖jすることにより起こるものです。
ヘルペスやカンジダ症などもこのような免疫力低下に伴い発症するものです。
【砂毛】の種類
●白色砂毛(はくしょくさもう)
温帯~熱帯地方にみられます。
白い砂状の結節を作る他、免疫不全者に日和見感染し、トリコスポロン症を発症することがあります。
※日和見感染とは、健康な人であれば感染症を起こさないような病原体が原因で発症する感染症のことです。
●黒色砂毛(こくしょくさもう)
熱帯地方にみられます。
黒色で砂状の白色砂毛より硬い小結節をつくります。
【砂毛】と似ているもの
●ヘアキャスト
毛髪が無理に引っ張られることで毛根鞘(毛包)の一部が切れ、それが毛についたまま成長したもので、毛の周囲を一周とりまくように見える白いものです。
日ごろから髪の毛を結んだりまとめている人に多くみられます。
●アタマジラミの卵
アタマジラミは人間の頭に卵を産み付けて寄生するシラミの一種です。
卵は爪で強くしごかないとなかなか取れません。
出典:中島医院
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●ヘアスプレーのカス
ヘアスプレーに含まれる成分の被膜形成剤が毛髪に付着した際に溶剤であるエタノールが蒸発して固まったために髪に媚びりついているスプレーカスです。
改善方法
●抗真菌薬
●幹部の毛を剃る
しかし1921年以降、この砂毛は確認されていません。
1960年に1例だけ12歳の女の子から発見されたという報告があったそうです。
以降50年以上経った今でもその後の報告例はありませんのであまり深く考えなくていいですが、実際に存在している菌によるものなので、いつ何時自分の髪や身近な人に発症してしまうことがあるかもしれません。
そんな時頭の片隅に「そういえばこんな症状あったなぁ~」と記憶に留めておいて頂ければ幸いです。