目次
まつ毛ダニとは？
人間の皮膚には常在菌という菌と共に「皮膚ダニ」が棲みついています。
出典：まつ毛を洗う新習慣
特に顔や頭皮などの皮脂が多く分泌される場所に多いことから「顔ダニ」とも呼ばれています。
「まつ毛ダニ」とはその顔ダニの別名で、まつ毛に棲みついているものを指します。
顔ダニには毛根に棲みついているデモデクス・フォリキュロム（ニキビダニ）と、皮脂腺に棲みついているデモデクス・ブレビス（コニキビダニ）が存在していますが、コニキビダニは乳児～若年層にはあまり寄生していないという報告があることから、問題となって取り上げられるのは、大抵ニキビダニの方になります。
このニキビダニは生まれたての赤ちゃんにはいません。
しかしお母さんか家族などの大人達が赤ちゃんを抱っこして頬ずりしたりすることにより、ダニは感染します。
毛根や皮脂腺のある場所ならどこでも棲みつく可能性がありますが、特にTゾーンは皮脂分泌が多いため、顔ダニが繁殖しやすい傾向があります。
さらに顔の中でもニキビダニの棲みつきやすい部位があります。
それは、太い毛の生えた場所です。
髪の毛が生えている頭皮はもちろん、顔の中では、そぅ！！
まつ毛や眉毛です。
元々は皮脂や汚れをエサに生きているこの「まつ毛ダニ」には絶好の住処なのです。
それは、太い毛ほど毛穴も深いため、皮脂が邪魔をして毛根まで洗浄成分が届きにくいため毛根部の栄養を主として存在しているまつ毛ダニにとっては棲みやすい場所と言えます。
体長約０．１～０．４㎜の皮膚ダニは、皮膚上を這いまわりながら皮脂や老廃物をエサとして食べ、皮膚上で産卵をし、そして死んでいきます。
３～４日で孵化し幼虫となります。
顔には約２００万～３００万の顔ダニが寄生していると言われています。
出典：Eyelash&Nail Petit pas【プティパ】
こんな症状が現れたら要注意！
●目元（まつ毛のキワ）がかゆい
●まつ毛に白っぽいものがついている
●まつ毛や眉毛が抜けやすくなる
●急にまつ毛が短くなった
●目がゴロゴロする
●ものもらいができる
●目の炎症
●視力低下
などの症状が現れたら注意が必要です。
最近は特に目のキワにアイラインを引いている女性が多く、このアイラインをエサに皮膚ダニが目のキワまでやってきて悪さを起こすことがあります。
特に目元のバッチリメイクをされている方は、よく落とすことを心がけましょう。
まつ毛専用シャンプー
まつ毛専用の「アイシャンプー」という洗浄液を利用されると良いでしょう。
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まつ毛エクステのサロンなどでも導入されているところが多いようです。
目にもしみない成分でできており、育毛効果も期待できると、今注目されているようです。
眼科クリニックではまつ毛ダニがいる方に1週間アイシャンプーを使い続けてもらった結果、まつ毛ダニが消え、目元の健康状態が改善したという例があります。
抜けて短くなってしまったまつ毛には
「リバイブラッシュ」や「ラビットラッシュ」のようなまつ毛の美容液の使用がおススメです。
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まつ毛や眉毛を健康に保つための注意点！
●まつ毛や眉毛を抜かない！
まつ毛は意図的にではなく、ビューラーやメイクを落とす際こすって負荷をかけてしまうために抜けてしまったり、眉毛は長さや白髪が気になり抜いてしまうという方もいます。
なるべく負荷をかけないように注意しましょう。
●ストレスを溜めない
●ビタミンBの摂取
体内のビタミンB群が不足すると皮脂の分泌が過剰になり、症状が悪化してしまう場合があります。
●ビタミンCの摂取
アセロラやレモン、キウイなどに多く含まれるビタミンCには抗酸化作用があり、皮脂の分泌を抑制する効果が期待できます。
●お顔そり
ムダ毛の処理をすることで皮脂や汚れ、角質などが取れるため、雑菌や皮膚ダニのエサが減り、繁殖を防ぐことが出来ます。
●ブラシやスポンジは常に清潔に
メイクの汚れなどは皮膚ダニにとってエサになります。
濃くすればするほど、メイク落としをしても皮膚や毛穴の奥に残ってしまう可能性があります。
ファンデーションのスポンジは洗っていたり新しいものと交換している方がいるとは思いますが、アイシャドーのブラシなどはそのまま洗浄したり新しいものと交換して使っている方は少ないのではないでしょうか？
皮膚ダニがついたブラシでまたつける…。
せっかくきれいに顔や目元を洗ったとしても、また増やしていることになるのでブラシやスポンジなどは常に洗ったり新しいものに取り換えたりなどして清潔なものを使いましょう。
●睡眠をしっかりとりましょう
睡眠不足は皮脂の分泌が過剰になりやすくなります。
しっかりと睡眠をとることで過度な皮脂分泌を防ぐことが出来ます。
まつ毛や眉毛がかゆくなる他の原因は？
まつ毛ダニ（皮膚ダニ）の他にもまつ毛や眉毛がかゆくなる原因があります。
●ハウスダスト
●花粉症
●カビ
●食べ物
●動物の毛
など上記の原因によるアレルギーや、乾燥によるかゆみやアトピー性皮膚炎など免疫力の低下によるかゆみなどがあります。
まつ毛ダニ（皮膚ダニ）は常在菌同様、バランスが必要です。
少なすぎると皮脂量が増え、ニキビや肌荒れなどができやすくなり、また少なすぎるとダニの死骸や排泄物などが増えることにより毛
穴が詰まりやすくなるため、やはりニキビや肌荒れの原因にもつながります。
いてもいなくても困るものなので、過剰な心配や過剰な洗浄はしなくて大丈夫です。
ただし、まつ毛ダニにより何らかの症状が出てしまった場合などは、皮膚科や眼科を受診されることをおススメします。
特に目の周りは、ひどくなると視力低下につながりかねないので、日ごろから過剰なメイクや洗浄不足を避け、常に清潔にしておくと良いでしょう。