お肌のたるみやシワ、気になりませんか?
同じ肌でも実は頭皮にもシワはできます。
加齢や紫外線により「線維芽細胞」という細胞の働きが悪くなることによって頭皮もハリを失い、シワやくせ毛、薄毛の原因にもなってしまいます。
そして顔のシワやたるみにも…。
ではどうすれば「線維芽細胞」の働きを活発にすることはできるのでしょうか?
目次
線維芽細胞とは?
年を重ねたり、紫外線などによる頭皮環境の悪化などにより皮膚内部の真皮に存在する線維芽細胞の細胞分裂が低下してしまいます。
線維芽細胞とは肌のハリや弾力の元となるコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸などを作りだす源になる細胞のことです。
線維芽細胞の細胞分裂が低下し働かなくなってしまうと、新陳代謝も鈍ります。
コラーゲンやエラスチンが変性することで弾力を失い、ヒアルロン酸が失われることで水分が減少してしまいます。
それにより真皮組織の厚みが薄くなったり、硬くなったり、シワが寄ったりします。
シワというとどうしても顔や手など目に見える場所のみを気にしがちですが、実は頭皮にもシワはできます。
クセ毛の原因に!
毛髪は真皮組織を土台として生え始め、毛穴を通って成長していきますが、線維芽細胞の働きが衰えると真皮組織がこのように変化することで、毛根や毛穴が圧迫され歪んでしまうために毛髪の生え方に大きく影響してしまいます。
その結果、毛髪が寝てしまったり、捻じれてしまったり、毛の流れやクセの状態も大きく変わってしまいます。
年齢を重ねると「クセが出てきた、ひどくなってきた」というような場合は、髪自体の問題だけではなく、このように線維芽細胞の働きの衰えにより、頭皮のたるみや弾力・ハリ不足なども原因していると言えるでしょう。
なので、クセ毛でお悩みの方は、この線維芽細胞の働きを活発にさせることでくクセが解消されてくる可能性があります。
線維芽細胞の働き
線維芽細胞は上記のように肌の張りや弾力を保つ他にも様々な働きがあります。
●頭皮の血管を作るのを助ける働き
線維芽細胞からは血管内皮細胞に働きかけ、新しい血管を作る作用があるVEGFと呼ばれる細胞増殖因子が放出されます。
●抜け毛を抑制する働き
線維芽細胞には男性ホルモン「アンドロゲン」を女性ホルモンの「エストロゲン」に変える酵素「アロマターゼ」の分泌を増やすと言われています。
エストロゲンは通常卵巣で作られますが、30歳頃から皮膚でエストロゲンが増えるという研究報告があります。
薄毛には男性ホルモンが関わっていることは知られていますが、この線維芽細胞により女性ホルモンが増えることで、AGA(男性型脱毛)の原因とされている5αリダクターゼの活性を抑制しDHTへの代謝を抑制するため、抜け毛や薄毛にも効果があるのではないかと言われています。
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●損傷を修復する働き
線維芽細胞増殖因子(FGF)には、皮膚が傷ついた場合、近くの線維芽細胞は損傷部に移動し大量のコラーゲンを作り修復を助けると言われています。
組織に傷ができるとすぐに線維芽細胞がかけつけて損傷部分を修復してくれるヒーローのような働きをしてくれています。
しかしそんな線維芽細胞にも敵がいます。
それは「ステロイド」です。
アトピー性皮膚炎などでよく使われる薬ですが、長い間使うと線維芽細胞の力を衰えさせるため、肌が薄くなってしまうことがあるようです。
また、FGFには毛母細胞の増殖を促す働きがあると言われているので、薄毛治療にも使われています。
FGFはプラセンタにも含まれています。
プラセンタ注射は更年期障害の治療にも使われているため、病院で注射を摂取することができます(保険適用)
薄毛で悩まれている女性は試されてみてもいいかもしれません。
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線維芽細胞が衰える原因とは?
●加齢
●紫外線
●活性酸素
などによって線維芽細胞は衰えます。
活性酸素は、紫外線やストレス、喫煙などでも生まれてしまうため、それらを防ぎ、線維芽細胞を衰えさせないようにすることで、頭皮のシワやくせ毛予防にもつながります。
頭皮にシワができてしまうと…
毛根や毛穴の歪みにより、生える向きがそろってくれなくなったり、捻じれができることで歪んだクセが出て来てしまう場合があります。
また、シワが深くなってしまうと凹んだ部分に毛は密集し、同じ長さに切り揃えてもその部分だけ濃くなってしまうため、短く切ると線がついたように見えてしまいます。
毛髪が生えている頭皮にシワができてしまうとその凸凹のためにカットの際、きれいな面やラインが取れず、どうしてもボコボコと見えてしまう場合があります。
また、頭皮のシワは額や顔にも影響を及ぼします。
頭皮と顔は皮膚1枚で繋がっているため、そうしても頭皮の歪みは顔の歪みや皮膚のたるみ、シワへと影響を及ぼします。
線維芽細胞を衰えさせないようにするには?
●ヘッドスパや、頭皮のマッサージをする
マッサージすることで血流やリンパの流れを正常化します。
真皮組織の代謝を活性化させることで頭皮全体の新陳代謝を正常に活性化させます。
またマッサージにより硬くなった頭皮環境が健全に保たれ、このようなシワや毛流れの発生を抑えることができます。
●紫外線防止
頭皮に紫外線が当たらないように日傘や帽子の着用を心がけましょう。
●運動や入浴
軽い運動や入浴により血流を良くし、代謝を上げることが必要です。
このように運動や頭皮マッサージなどで血流の改善や紫外線防止が線維芽細胞の働きの衰え防止に繋がります。
さらに「プラセンタ」の摂取及び、頭皮に直接注射することが効果的なようです。
頭皮へのプラセンタ注射はAGA治療の1つとしても行われており、薄毛改善にも役立ちます。
皮膚科や薄毛治療専門クリニックへご相談ください。
※また、まれにですが頭皮にシワができる原因の1つには、「脳回転状皮膚」という疾患もあります。
脳回転状皮膚は、男女比15:1と言われるくらい男性に多い疾患です。
遺伝子変異が関係していると言われていますが、はっきりした原因はわかっていないようです。
全国に100人未満しかいない非常にまれな病気と言われていますので頭皮にシワができていたとしても、それほど心配の必要はありません。
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