現在私達が普段使っている「塩」には、ミネラルが含まれていないって知っていますか?
昔ながらの天然の塩ではなく、電気分解によって作られた「塩化ナトリウム」が99%以上という化合物です。
目次
化学塩を取り続けていると…
この化学塩は不純物が含まれており、それが体内に蓄積されてしまうことで、高血圧やアトピー性皮膚炎の原因にもなると言われています。
高血圧になりやすいのは塩の取り過ぎが原因だと言われていますが、それはこのような化学塩を摂取しているからで、旬度の高い天然塩ではこのようなことは起こりにくいと言われています。
塩分が足りない?!
年齢を重ねると、何かと血圧を気にして「減塩」「減塩」と言われがちですが、現代人は逆に塩不足とも言われています。
アトピー性皮膚炎や骨粗鬆症、認知症などは減塩と関係があるという報告もあります。
例えば、「梅干し」を作る際、塩分が少ないと殺菌作用が低いため、カビが生えやすいと言われていますが、これは人間も同じ。
塩不足が病原菌に侵されやすい体を作っていると言えます。
昔ながらの塩
明治時代、日露戦争の資金調達のために「塩」は専売制になり、昭和に入ってから専売公社が設立されたためにそれまであった「塩田」はすべて廃止されてしまいました。
「本当の塩は販売してはいけない」という塩専売法まであったようです。
1997年にその制度が廃止されましたが、イオン交換膜による製塩法が生まれ、昔ながらの製法ではなく、今の「塩化ナトリウム」の塩が広く普及されました。
このイオン交換法では、海に含まれる豊富なミネラルが取れず、アレルギーという言葉が出始めたのもこの頃からのようです。
「天日海塩(てんぴかいえん)」
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この天日海塩は、昔ながらの製法「天日干し」で作られたお塩です。
この天日海塩は、オーストラリアの塩田で海水を太陽と風だけの力で約2時間かけてじっくりと乾燥させた原塩をいったん水で溶解したり、その海水を窯で煮詰めたり、加熱したりしていません。
引用:天日海塩HPより
海水の成分をそのまま生かす研究をして造られたものなので安心して使用できます。
実際にお取り寄せしてみました
天然のものは塩化ナトリウムの量が少なく、その分マグネシウムやカリウム、その他のミネラルを多く含んでいるため、味はまろやかになります。
普通の塩の場合「しょっぱい」感が強く感じられますが、この天日海塩はそれが感じられず、むしろ甘味やうまみを感じました。
お塩なのに甘い?!
気になる方は是非ご自分の舌でお確かめください。
アトピーと塩の関係
アトピー性皮膚炎には海水浴がいいということはよく言われています。
海に行けなくても「塩風呂」が効果的。
※ただし、これも普通の塩ではなく、天然塩でなくては意味がありません。
食卓塩の成分は塩化ナトリウムがほとんどでミネラルが入っていません。
天然塩にはマグネシウムやカルシウム、鉄、亜鉛、銅、モリブデン、セレンなどのミネラルがたっぷり含まれた海水に近い塩のことです。
「塩風呂」は湯舟に大さじ2~4杯程度が適量と言われています。
アトピーの方の肌が乾燥しているのは、うまく汗を体外に出せないためです。
なのでこのように塩風呂を実践すると、汗がうまく体外に出せないため、皮膚内に留まり、逆に皮膚が赤くなってしまったり、しみて痛くなってしまったりするようですが、続けていくうちにうまく汗が出せるようになってくると、そのようなことが少なくなっていくと言われています。
アトピーと髪の関係
アトピーの方の毛髪中にはミネラルが少ないと言われています。
髪は身体の排泄器官と言われており、体の不要なものや毒物を出す為の器官と言われていますが、毛髪中にこれらの量が少ないということは、生体維持に率先して使われてしまうことで、髪の毛にまで余って回ってこないということです。
関連記事:頭皮アトピー
ミネラルと髪の関係
天然塩に含まれている「カルシウム」や「カリウム」「セレン」「モリブデン」などは、薄毛対策としても非常に効果があると言われているミネラルです。
ミネラルはそれぞれ体になくてはならないものなので是非とも摂取が必要なものです。
亜鉛は脱毛の原因(5αリダクターゼ)を抑制してくれる薄毛対策としても必要なミネラルですし、カルシウムは髪の毛を作り出したり、白髪にも影響のあるものです。
カルシウム不足は白髪の原因とも言われています。
加齢やホルモンバランスの乱れなどにより、吸収率も減少すると言われており、ミネラル不足=抜け毛の原因とも言われています。
病気や成長期の子供、妊娠期、ストレスが溜まっている時などには亜鉛やカルシウムなど多量のミネラルが消費されてしまうため、不足してしまうと言われています。
●ミネラルの供給
ミネラルの供給源としては、野菜や海藻、水、塩などと言われています。
特に天日干しの塩には海中のさまざまなミネラル分が含まれているため、微量ミネラルや超微量ミネラルの摂取まで可能と言われています。
●解毒作用
体内の毒性物質を弱めたり、解毒機能を高める効果があります。
●活性酵素の除去
体内にはSODという余分な活性酵素を除去する酵素を作り出す働きが備わっています。
これは身体の防衛機能で、亜鉛やセレンなどのミネラルが必要です。
年齢を重ねると共にこのSODは減少してしまうため、体から除去しきれなくなった活性酵素が成人病や生活習慣病の原因になるとも言われています。
塩は体内でナトリウムイオンに分解され、細胞の働きを活発にし、血液を浄化します。
不足すると新陳代謝が弱まり、食欲減退や筋肉の弱り、無気力などの症状が現れます。
グリーティングソルト
「敵に塩を送る」という言葉をご存じですか?
戦国時代、上杉謙信は武田信玄に塩を送り、リスペクトの気持ちを伝えたということが知られています。
この「敵に塩を送る」という語源になった話です。
武田信玄が今川氏の経済封鎖に苦しめられていた時、上杉謙信は長年敵対していた武田信玄に塩を送ったという話です。
「敵」と言うことではなく、日ごろの感謝と尊敬を込めて、お塩を送ってみるのもいいかもしれませんね。
「リスペクトの気持ちを伝える」は、現代にも通じることかもしれません。
まとめ
これらのことからも、体(髪や肌)にはミネラルが必要です。
(もちろんミネラルだけのお話ではありませんが…)
特にアトピーの方は身体の外や内側から不足しがちなミネラルを補給する必要があります。
生活上食事に欠かせない塩ですが、塩化ナトリウム99%という普通の「塩」ではミネラルが含まれていません。
天然のミネラルをたっぷり含んだお塩で皮膚や髪、体の健康維持に努めましょう。
薄毛には亜鉛がいいと言っても、いくら亜鉛が含まれているからと言って牡蠣ばかりをそんな食べてはいられませんよね。
毎日使う調味料である「塩」をミネラルの入っているものに変えるだけでお手軽摂取が可能です。