美容院で髪をカットした後、毛先が馴染むまでに数週間の違和感を感じる方は意外と多いのではないでしょうか?
この違和感は何故だと思いますか?
目次
原因1:どうしようもない期間がある
いくら腕の良い美容師さんでも、どうにもならない期間というのがあります。
それは毛先の太さです。
毛髪をハサミで切るという行為はどうしてもこの毛先の太さを作ってしまいます。
食用品ラップの芯を思い浮かべてください。
毛髪はこのラップの芯のように太く丸いものです。
(クセ毛の場合、楕円形に潰れていたり、ねじれていたりするものもあるため、必ずしも正円形ではない場合も多いですが)
ものすごく表現がオーバーですが、そのラップの芯を何本も頭からぶら下げていると思ってください。
根元から毛先まで同じ太さのものが並んでいると違和感はぬぐい切れませんよね?
ところが、ラップの芯の片側に切れ込みを何本も入れてみてください。
切り込みを入れた方は馴染みますよね?
と、言うことで
①ハサミを使う
②切断面が太い
③梳きバサミを使っても切断面がずれるだけ
この3点の理由から髪が馴染まなくなることがわかります。
美容師さんが使っているのはハサミです。
種類はたくさんあります。
刃が短いものから長いもの、梳きバサミ、刃の角度が違うものなど、そのカット方法や使う場所などにより使い分けています。
が、しかしどれも同じ「ハサミ」です。
ハサミを使うと言うことは切断面が太くなります。
そして、いくら馴染ませるために梳きバサミを使っても、切断面の場所がずれるだけで太さが変わるわけではありません。
切断面にはキューティクルがないため、どうしても毛髪内部はむき出し状態です。
毛先が馴染んでくるのは、このむき出し状態の毛先から内部物質が漏れ出しているためです。
と、言うことで
①内部物質が漏れ出してくるため
②ドライヤーの熱やシャンプー、ブロー時の摩擦により細くなる
このようなことにより、日に日に毛先は細くなっていきます。
原因2:見慣れない
カットしばかりだと極端に髪型チェンジをしなくてもどうしても違和感は感じるものです。
それはカットしたての髪型の自分に見慣れていないためです。
きっと前回のカットの時も違和感を感じ「いつもの自分と違う」と思っていたのではないでしょうか?
「いつもと違う自分」には何かと違和感を感じます。
例えば分け目をちょっと変えただけ、髪色をちょっと変えただけ、口紅の色を変えただけなど、カットをしなくても「いつもと違う自分」には誰でも違和感を感じます。
原因3:短めにカットしている
自分で思っている「ちょうどいい」と、切る側の思っている「ちょうどいい」にズレがある場合、自分にとってのちょうどいいより短い場合があります。
よく前髪などは「すぐ伸びてきちゃうから少し短めにカットしてください」と言われる方も多いですが、これも違和感の原因と言えるでしょう。
原因4:「ちょうどいい」のタイミングのズレ
「ちょうどいい」のタイミングをどこにもってくるかによっても違います。
今、ちょうどよくしたいのか、2週間後や1か月後ちょうどよくしたいのかなど、カットする前に伝えられた方がいいでしょう。
対策1:美容師さんとよく相談する
対策2:少し長めにカットしてもらう
この2つの対策で違和感はかなりやわらげると思います。
「原因1:どうにもならない期間がある」としているように、切断面の太さによるものは、ハサミでカットするのでどうにもなりませんが、自分の違和感について美容師さんとよく相談し、思っているより少しでも長くカットしてもらうことで、切り過ぎ防止にもなります。
カットする側からすると、このお客様は何を一番に望まれているのか?などを考えながらカットします。
さっぱりしたいのか?
周りにカットしたと思われたくないのか?
またヘアカタログや芸能人の画像に似させてカットしようとしても、お客様自身のクセや毛流れ、髪質や量などにより多めにカットしたり短めにしないと似せることが難しい場合があります。
相談してもらうことで、より好みや悩みを知ることができるため、カットの仕上がりに差が出てくると思いますよ。