「髪の毛がいつの間にか玉結びに結ばれていた!!」
なんていう経験をされた方はいませんか?
昔から「結ばれる」ということから、このようなことがあると
「恋愛運がアップしている」
「片思い中の異性と両想いになる暗示」
などなど、縁結び的なウワサがありました。
最近では
「髪が結ばれている人がいる家には妖精が住んでいる」
「小さいおじさんがいたずらをしている」
というなんとも夢あるウワサが広がっています。
実際のところはどうなのでしょうか?
目次
髪が結ばれる原因は?
髪が結ばれる原因には次のようなものがあります。
●髪が細くて長い
よく子供の髪が絡まりやすいのと同じく、大人の髪も細くて長い髪は絡まりやすいです。
風に吹かれたり、髪を束ねたりと、髪がランダムな動きをする時に結び目はできやすくなります。
●髪が乾燥している
髪が乾燥していると静電気が起きやすくなってしまいます。
静電気が起きると髪が絡まりやすくなり、それが何かの拍子に絡まりやすくなります。
●髪が傷んでいる
髪が傷んでいるとキューティクルが剥がれやすくなっているため髪が引っかかりやすく結ばれやすくなります。
●シャンプーの仕方
シャンプーをする際、ゴシゴシこすっていませんか?
髪の流れを一定にせず、ただやみくもに髪を洗うと髪が結ばれる原因になります。
●シャンプー後タオルの使い方
シャンプー後、ゴシゴシ拭いていませんか?
タオルでゴシゴシ拭く行為は、健康な髪であっても摩擦により傷みやすくなる原因でもあり、髪が結ばれやすくなります。
●くせ毛(縮毛)
直毛に比べ、くせ毛の人の場合、捻転(髪にねじりやひねりがある状態)がある状態なので、髪が絡まりやすく結ばれやすくなります。
●ストレスが溜まっている
ストレスが溜まり睡眠がしっかり取れていないということはありませんか?
寝つきが悪く寝返りをよく打つと、枕カバーにより擦れ髪が結ばれてしまうことがあります。
要するに髪に結び目ができる原因は「毛髪の絡まり」によるものです。
通常、健康で直毛の髪は髪に結び目をつけようと輪っかを作ってもすぐにほどけてしまいますよね?
それは髪にハリやコシがあるためです。
髪のハリ・コシとは?
髪の強度や弾力のことです。
軟毛(産毛)はともかく、毛髪の硬さは通常同じ太さの銅線と同じくらいと言われています。
これはキューティクルの硬さによっても左右されていると言われていて、このキューティクルの間隔が狭い方が硬く強度がある髪だと言われています。
一般的に毛髪1本は150g程度の強度に耐えられると言われています。
しかしパーマやヘアカラーなどをした毛髪では伸びもあまりなく、80~120g程度で簡単に切れてしまいます。
一方毛髪のコシとは髪の毛の弾力のことで、指に巻きつけた髪を離すとくるくると真っ直ぐ元の形に戻ろうとします。
髪にはスプリングやゴムのように引っ張ると伸びて力を抜くと元の長さに戻るという「弾力」があります。
毛髪は、このハリやコシ(強度や弾力)があるほど健康な髪と言えます。
このハリやコシがなくなると、結び目ができやすくなってしまうのです。
年齢と共にキューティクルは変化している
2011年、ホーユー株式会社では、日本人女性110名(500本以上)の毛髪を解析した結果、エイジングによって、キューティクルの1枚当たりの長さや層の厚さが変化していくことが明らかになった。
20代の女性と比較し50代以上の女性の髪ではキューティクル1枚当たりの長さが約21%短くなり、層の厚さも約15%減少しているという結果がでました。
年齢と共に下記のような変化が認められています。
●キューティクルの間隔が減少していく
●キューティクルの浮き上がりが大きくなる
●キューティクル1枚の長さが短くなる
毛粗鬆
上記の研究結果からわかるように、年齢を重ねると共に毛髪は傷みやすくなり、毛髪内部の密度は低下しやすくなります。
毛髪のタンパク質の流出が進むと「毛粗鬆(もうそしょう)」になると言われています。
毛粗鬆とは、骨粗鬆症によって骨折しやすくなるように、毛粗鬆の毛髪は枝毛や切れ毛ができやすくなります。
そのため、髪の結び目ができやすくなることがあります。
髪にできた結び目をほどくには?
残念ながら1度出来てしまった結び目をほどくことはできません。
しかし1本そのような毛があったからと言って、あまり神経質になる必要はありません。
日ごろのお手入れの仕方次第では、このような結び目を作らない方法がありますし、1本だけなら切ってしまえばそれで終わりです。
しかしあまりに多く何本も結ばれてしまっているようだと注意が必要です。
髪が「傷みのSOS」を出しているのかもしれません。
髪の毛に結び目ができるのは妖精の仕業?
以上のことからこのウワサは「ウソ」だと言うことがわかります。
ですがいくら傷んでいる髪だからと言って、誰にでも結び目ができるというわけではありません。
結び目ができた髪というのはある意味「奇跡の1本」です。
毛髪に全くの傷みもなく、サラサラつやつやな髪なのに、結び目ができてしまうというような場合は・・・
もしかすると妖精や小さいおじさんの悪戯か、もしくは両想いになれるというハッピーな暗示かもしれません。
髪の結び目ができにくくするための対処法
●コンディショナーやトリートメントをしっかりする
結び目を作らないための対処法としては、シャンプー後、コンディショナーやトリートメントなどをしっかりとする必要があります。
髪に静電気を起こしにくくし、皮膜を作ってあげることで髪の毛同士の絡まりを防ぐことができます。
また、あまりに乾燥している場合は、アウトバストリ-トメント(洗い流さないトリートメント)やヘアオイルなどで乾燥対策をしましょう。
●正しいシャンプーのやり方で対処
シャンプー前に先にブラッシングした後、シャンプーをするように心がけましょう。
もともと毛髪が絡まっている状態でシャンプーをしてしまうと、どうしても髪は絡まりやすくなってしまいます。
また、シャンプーは一定方向に向かって洗いましょう。
ゴシゴシとランダムに洗うと髪は絡まりやすくなります。
美容院でもしているように、一定方向に指を滑らせるようにしたり、頭皮を揉み洗いし、シャワーで流す時も
なるべく上から下に向けて髪の流れに逆らわない洗い方を心がけましょう。
●正しいドライヤーのかけ方で対処
感想(14件) |
島谷ひとみさんも愛用しているとか。
タオルでゴシゴシ、あちこちからドライヤーを当てていては髪は絡まりやすくなってしまいます。
髪はタオルに挟んで上からポンポンと軽くたたいて水気を取るようにしましょう。
また、ドライヤーは根元から毛先に向けたり、常に一定方向に向けて乾かしましょう。
●くせ毛(縮毛)は縮毛矯正やヘアアイロンで対処
感想(128件) |
こちらも使うほどに潤うとウワサのヘアアイロンです。
元々がくせ毛の場合、どんなにタオルドライやドライヤーの使い方をがんばってしても髪の絡まりを防ぐのは難しいです。
よほど気になる場合は、縮毛矯正やヘアアイロンをかけて1本1本サラサラストレートになるようにすると結ばれにくくなります。
●ストレスを減らして熟睡できる環境を
寝る前に髪の毛をよく乾かしましょう。
枕カバーは摩擦の少ないシルク素材がおススメです。
腸内環境や便通をよくすると幸せホルモンの「セロトニン」が増えると言います。
またストレスを溜めこむ方は肩に力が入り、肩こりをしやすいとも言います。
肩の力を抜いて、がんばり過ぎない、無理をしないリラックスした生活を。