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【子供の頃は髪が茶色!】年齢を重ねるたびに黒くなるのは何故?

純日本人なのに生まれつき子供の髪が茶色い!

と言う方は実は意外と多いです。

その後、年齢を重ねるにつれ黒髪に変わっていく人や、そのまま茶色のままでいる人もいます。

2017年10月、生まれつき茶色の髪を黒く染めるよう教諭から注意を受け、黒染めを強要されたことを苦痛に不登校となった高校3年の女生徒が提訴したというニュースがありました。

関連記事:なぜ髪色は違う?【生まれつき茶髪】髪色の違いの原因とは?

目次

髪色は遺伝の可能性大!

そしてそういったお子さんをお持ちのご両親のどちらかも、同じように生まれつき髪色が茶色で、大人になるに従い黒髪に変わっていったという人が多いです。

髪色は遺伝による可能性が高いと言えます。

人種による違い

毛髪は人種により違いがあります。

私達日本人はモンゴリアンといい毛髪の色は濃褐色~黒褐色の人が多いです。

毛髪の太さは太毛の場合が多く、その切断面は正円(直毛)~楕円形(波状毛)という大き目のクセ毛の方が最も一般的です。

一方欧米人はコーカシアンといい毛髪の色はブロンド~濃褐色の人が多いです。

毛髪の太さは細毛の場合が多く、その切断面は楕円形(波状毛)という大き目のクセで一般的にやわらかい毛髪の方が一般的です。

その他ネグロイド系の人種の場合をエチオピアンといい、毛髪の色は黒褐色~黒色の人が多いです。

毛髪の太さは太毛の場合が多く、その切断面は楕円~扁平形というランダムに縮れたくせ毛、いわゆる縮毛の場合が多いです。

このように人種により毛髪の色だけでなく、髪質にも違いが現れます。

住環境による違い

同じ日本で生まれ育った場合でも髪色に違いがあります

沖縄・九州地方の人は赤みの強い人が多く、毛髪も太い傾向にあります。

紫外線の照射量が多いことから、頭皮や皮膚を守るために進化してきたのに対し、反対に北へ行くほど毛髪は細く、黄色みが強い傾向にあります。

北の方に住環境がある場合、紫外線の照射量は少なく、体を守る必要がなかったためと言われています。

メラニン色素の種類と量の違い

髪色はメラニン色素の種類と量により違います。

メラニン色素には「ユウメラニン」と「フェオメラニン」の2種類があります。

その量のバランスによって毛髪の色が決定されるのです。

黒髪やブラウン毛、ブロンド毛はフェオメラニンの量に大きな差はなく、ユウメラニンの量の違いが影響しています。

子供の髪はユウメラニンの量が少ないため茶色になりやすく、大人になるに従い多くなるため黒くなっていきます。

比較的肌も色白の方はこの傾向にあり、子供は大人と違い毛髪が細いため、元のメラニン色素自体の量も少ないため茶髪や金髪になることが多いと言えます。

 

排泄物の違い

髪は排泄器官というのはご存じでしょうか?

体に害のある重金属などを体外に排出する働きをしています。

よく白髪の原因は銅不足が原因とも言われています。

メラニン色素を作り出すためには、チロシナーゼという酵素が必要です。

チロシナーゼは銅イオンにより活性化されるため黒髪を維持するためには必要なのです。

また鉄分も貧血になるため髪にとっても必要な成分です。

このように体にとって必要なものがきちんと足りているために髪の毛に排泄出来ているのです。

同じ排泄という意味では「尿」や「便」と一緒です。

食事で摂取した不要なものが排泄されるわけですが、食事や胃腸の調子により尿や便の色や形、硬さなども変わってきます。

これは髪にも同じことが言えます。

「不要なもの=髪」により体調がわかるのです。

黒髪は健康のバロメーターとも言えます。

子供の頃は茶色の髪だとしても年齢を重ね、歳をとっても白髪が少ない場合は健康の証だと言えるのではないでしょうか?

 

髪色が生まれつき茶色の人の特徴としては色白であるということ。

そして髪色が徐々に変わるという人は、ご両親どちらかも同じように変化し、また髪色が変化しないまま茶色の髪のお子さんのご両親どちらかもやはり大人になっても髪色が変化せず、茶色のままという方もいます。

メラニン色素の種類と量の違いにより、髪色が違うためですので、変に他人の目を気にせず、ありのままの髪色を楽しみましょう。

髪を白くする遺伝子を特定!

2016年3月英国ロンドン大学ユニバーシティ・カレッジの研究グループは世界で初めて白髪になる遺伝子を特定したと科学誌「ネイチャー」に論文を発表した。

毛髪の色を決める遺伝子「IRF4」遺伝子には毛母細胞の中のメラニン色素に作用して髪を白くする働きがあり、メラニン色素の生成や蓄積にも関係していることが分かったとしている。

「IRF4」遺伝子の変異は、元々は金髪の発生に関わっていることがわかっていたため、遺伝子操作によっては金髪の減少につながる可能性もあると発表している。

つまり、この遺伝子が髪の色を制御している可能性が高く、今後この遺伝子を活用し白髪になる年齢を遅らせる治療法や薬の開発につなげていきたいと話している。

このことから、今後生まれつき茶色の髪の原因や髪色の変化についてもはっきりと解明される日が来るかもしれません。

 

親も祖父母も純日本人だとしても生まれつき子供の髪色が茶色やブロンドの子供は、このようなことからもわかるように数多くいます。

髪色の変化は小学校高学年当たりから黒くなり、徐々に黒さが増していく方も多くいます。

ですが、茶色のまま成長される人もいます。

遺伝による可能性が高く、決しておかしなことではないので、自分に自信を持ってありのままの髪色を楽しんでほしいものです。

ニュースにもありましたが、学校での規則や世間の目もありますが、生まれつき茶色だからと言って、あえて黒く染めたりと窮屈な世の中は今後変わっていくことに期待します。