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女性の薄毛【粃糠(ひこう)性脱毛症】

目次

「大量に多くのフケが頭皮を覆っている」

「洗っても洗ってもフケが取れない」

そんな症状の方は「ひこう性脱毛症」の疑いがあります。


どんな症状なの?


主に乾燥したフケが出ます。

乾皮症や頭皮の乾燥からくる細かいフケなどと違うのは、頭皮を覆うほどの大量のフケだということ。

「最近フケが多いな」

「肩に細かいフケがよくついている」

といった程度では「ひこうせい脱毛症」ではありません。

フケがカサブタ状になり、異常なほど大量発生して、そのフケが毛穴を塞ぎ、雑菌を増やして炎症を起こし、やがて脱毛へとつながります。

「ひこう」=「粃糠」

粃糠とはぬかのこと、転じて焼くに立たないものという意味です。

頭皮に発生した大量のフケが「ぬか」のように見え、フケ=「役に立たないもの」ということから「ひこう性脱毛症」と呼ばれています。

Dandruff in the hair of a person

出典:https://kamivijin.com/%E5%A5%B3%E6%80%A7%E3%81%AE%…


原因は?


ホルモンバランスの影響によると言われています。

フケの異常発生により頭皮にいる常在菌が繁殖し、やがて脱毛へつながるというものです。

FAGA(びまん性脱毛症)などもホルモンバランスの乱れによるものですが、その区別としてはやはり頭皮に異常発生したフケで見分けられると思います。

比較的アレルギー体質の方やアトピー性皮膚炎の方がなりやすいようです。


改善1.シャンプーを変えてみましょう


フケが出るからといって、薬用シャンプーや洗浄力の強いシャンプーを使っていませんか?

洗浄力の強いシャンプーとはどういうものか?

シャンプーの裏面を見てみると細かい文字で内容成分が書かれていますよね?

そこに「ラウレス硫酸」「ラウリル硫酸」などと書かれているものは一般的に高級アルコール系と言われ、洗浄力の高いものです。

「フケ」と書かれているとつい手に取りがちですが、洗浄力の強いシャンプーはおススメできません。

フケを取ろうとする行為は、逆にフケを増やしてしまいます。

シャンプーの洗浄力の強いものから「石油系」>「オレフィン系」>「石鹸系」>「アミノ酸系」と、大きく分けるとこの4タイプに分かれます。

先に述べた高級アルコール系=石油系のシャンプーです。

石鹸シャンプーというと、聞こえはマイルドなイメージですが、洗浄力は強いです。

一番良いのはアミノ酸系シャンプーですが、一言でアミノ酸と言っても石油系を混ぜているものも多いため、できるだけアミノ酸以外の洗浄成分を使っていないものがよいです。

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また、シャンプーを変えただけではダメです。

洗い方が重要です。

どうしてもフケを取ろうとゴシゴシと洗ってしまいがちですが、やさしく指の腹を使って頭皮をいたわるような気持ちで洗ってください。

「ゴシゴシしないとさっぱりしない!」と感じるかもしれませんが、そのゴシゴシは返って悪化させてしまう原因になっているかもしれません。


改善2.食生活を変えてみましょう


と、言ってもなかなか難しいですよね。

好きなものは食べたいし、嫌いなものは食べたくない。

そんなあなたはビタミンB群のサプリメントを普段の食事にプラスさせてみてください。

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そしてできればアルコールや喫煙をされている方は控えめにしましょう。

また、便秘や腸内環境が悪いとビタミンの摂取率が悪くなってしまいます。

腸内環境を整えるように、日ごろから噛む回数を増やしたり、あまりに便秘な方は整腸剤などを利用してもいいでしょう。

腸内環境って、実は頭皮に表れやすいんです。

刺激の多い食事や油の多い食事は控えめにしましょう。

野菜中心の食生活を心がけ、レバーや大豆、また牡蠣や牛肉などに含まれている亜鉛の摂取も有効です。


改善3.ストレスを発散しましょう


すべての脱毛症において言えるのが、この「ストレス」です。

ストレスが溜まるとホルモンバランスを乱れさせます。

今抱えているストレスが何かわかっているなら、できるだけ改善できるようにしましょう。

と言ってもなかなか難しですよね。

改善できないからストレスは溜まるんだと思います。

少しでも汗を流したり、運動を取り入れるだけで、ストレスによる血行不良なども防げます。

いつもよりちょっとだけ早起きをして、朝の光をいっぱいに浴びるのもストレス発散にはいいですよ。

セロトニンという「幸せホルモン」が出て、いつもよりちょっとだけ幸せな気持ちに包まれるはずです。


改善4.それでもダメなら皮膚科を受診しましょう


何をやってもダメな場合は皮膚科を受診しましょう。

頭皮の炎症を抑えるためにステロイドを処方してもらえます。

痒み止めとしてヒスタミンを処方してもらえる場合もあります。

ですが再発が多いため、上記の処置では一時しのぎにすぎません。

自己免疫力を高めるように、食生活や日ごろの生活習慣の改善が大事です。