目次
ブラシの種類
毎日のブラッシングに必要なブラシ。
ブラシには様々なタイプのものがあります。
【スケルトンブラシ】
主にプラスチックで出来ていて、1本1本の目の間隔が広めなので髪をざっくり梳かしたいパーマヘアなどにおススメです。
出典:楽天市場
【デンマンブラシ】
スケルトン同様プラスチック製のものですが、スケルトンより目が詰まっているのでしっかり梳かしたい人(髪の長い人にも短い人にも髪が絡まりやすい方)にもおススメです。
出典:楽天市場
【ロールブラシ】
ドライヤーと併用して熱によりカールをさせたい、ふっくらカール感を出したい人におススメです。
出典:楽天市場
上記のようなもの他に、獣毛を使ったヘアブラシがあります。
【豚毛ブラシ】
毛質が柔らかく頭皮への刺激が優しいです。
静電気がおきにくく、髪の細い方にもおススメです。
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【猪毛ブラシ】
毛質が硬く、頭皮にしっかり行き届き、髪が太い人、硬い人、くせ毛の人などにピッタリです。
静電気がおきにくく、使えば使うほど髪にツヤが出ます。
感想(38件) |
「ブラシ界のロールスロイス」とも言われているメイソンピアソンのブラシは猪毛100%。
女優の木村佳乃さんや紗栄子さん、佐々木希さん、平子理沙さん、優木まおみさん、小倉優子さんなど数多くの女優さん達も愛用しているそうです。
あの女優さん達のツヤ髪の秘訣はこのブラシだったのかもしれませんね。
猪毛には【育毛効果】もある!
東北大学の故、後藤幸正名誉教授の著「からだを活性化する本(光文社刊)」では自身の体験を元にこのように綴っている。
自分の禿頭を実験台にして硬いタワシで頭をこすり、たたき、髪の毛を引っ張り続けた。
初めは貴重な毛が抜けドキッとしたがめげずに続けたところ、3か月後に短い毛が生えてきた。
実行後1年で”黒い髪がワー…と生え”てきて髪の量は以前の3倍になった。
原始人は髪がフサフサだった。
原子時代、髪の毛は雨や日光から頭皮、頭部を守っていた。
また、木や草や、他の動物たちとのかかわりの中で、ひっぱられたり、こすられたりしていた。
近代になって、髪の毛の刺激が少なくなって、それが血行を悪くして細胞が”髪の毛はなくて大丈夫”という風に思うことで、禿たりするのではないか
教授のスパルタ式発毛法は一時話題になりました。
出典楽天市場
よく見るこのような頭皮ブラシも、その発想から頭皮を刺激して髪を育てるという目的で販売されています。
が、猪毛ブラシにも同様の効果が得られることがわかっています。
猪毛ブラシは髪質が硬く、頭皮を刺激することで毛根周辺部の新陳代謝を高め、血行を良くする効果が期待できます。
そして頭皮だけでなく、髪の毛にもツヤを出すことができるので、毎日ブラッシングするだけで、育毛と髪のツヤ出し効果が同時にできるのです。
※ただし、猪毛に雑菌がついていると頭皮トラブルの原因になりかねません。
適切なお手入れも必要になってきます。
猪毛お手入れ方法
①ドライクリーニング(毎日のお手入れ)
水で洗うと毛の質を劣化させるため、毎日のお手入れには水を使わずお手入れしましょう。
専用のブラシクリーナーがあります。
ヘアブラシクリーナー ヘアブラシ専用クリーナー[掃除][手入れ][豚毛][メール便可(160円)]【優れものA】 感想(106件) |
なければ歯ブラシなどでもOK。
猪毛はスケルトンやデンマンブラシと違い、非常に目が詰まっています。
そのため毛が絡まりやすく、まめに髪の毛やほこり、汚れなどを取り除いてあげる必要があります。
②水洗い(月に1度程度)
アミノ酸系シャンプーなどの低刺激性シャンプー(普段自分で使用しているシャンプーでOK)を泡立て、ブラシクリーナーで猪毛全体に広げ、ぬるま湯(30℃くらい)でよく振り洗いします。
よく水気を取ったら、日の当たらない場所に自然乾燥させます。
猪毛には【静電気防止効果】もある!
髪の毛はタンパク質で出来ています。
猪の毛を使ったヘアブラシもまたタンパク質が主成分になっています。
同じ性質の成分同士は相性がよく、ブラッシングしても摩擦が起きにくいのです。
また、猪毛には適度な水分と油分が含まれているため、キューティクルの大敵である静電気も起きにくくなります。
猪毛には【キューティクルを整える効果】もある!
髪のツヤには「キューティクル」というものが非常に大きく関わってきます。
出典:clover
キューティクルとは髪の1本1本の表面を覆っている魚のうろこのようなものです。
一般的に健康な髪の毛の髪の水分量は11~14%程度と言われていますが、この水分が7%を下回ると、表面を覆っているキューティクルが剥がれてしまいます。
キューティクルが剥がれたところから、髪内部の水分が抜けだしてしまうことで、どんどん髪の傷みが激しくなり、ツヤがなくなってしまうのです。
水分が抜けだしてしまう他、紫外線やドライヤーやアイロンなどの熱、パーマ液やヘアカラーなど薬剤によるもの、乾燥やシャンプーなどの洗浄成分により、キューティクルは剥がれやすくなり、傷みの原因になります。
一度剥がれ落ちてしまったキューティクル元には戻せませんが、ぴらぴらと剥がれているキューティクルは髪の毛の流れを整えてあげることで再びキューティクルが閉じ、ツヤが出てきます。
猪毛などの獣毛は皮脂が絡みやすく、根元から毛先に沿って梳かすことで、油分も同時に毛先まで与えられるのです。
と言っても猪毛などのブラシでの対応には限界があります。
どうしてもキューティクルが剥がれ落ちてしまった毛先など、特に傷んだところには、ブラッシングだけでは補修ができません。
なので、洗い流すヘアトリートメント、および洗い流さないトリートメントなどの併用が必要になってきます。
また、猪毛ブラシはそんなにツヤが出るんだ~と、濡れた髪をゴシゴシブラッシングしてはいけません。
必ずドライヤーで乾かした髪を梳かしてください。
また、ブラッシングのし過ぎも余計髪を傷める原因になります。
ブローの最後の仕上げに、ブラッシングだけでもいいですが、ドライヤーと一緒に根元から毛先に向かってブラッシングするとツヤが出やすいです。
猪毛の読み方
ちなみに。
猪毛の読み方ですが、地域や人により、読み方は様々なようです。
美容師の間では、昔から「イノゲ」と呼ばれていましたが、「イモウ」や「チョモウ」「シシゲ」「イノシシゲ」などの呼び方があるようです。