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【縮毛矯正】と【ヘアカラー】どちらを先にやるべきか?

クセや広がりが気になって、縮毛矯正をかけたい。

でも白髪も気になって。

髪色もチェンジしたいんだけど・・・。

そんな時、どちらを先にやった方がいいのか迷いますよね?

ではそれぞれ先にやった方がいいというメリットとデメリットを見ていきましょう。

 

カラーを先にやることのメリット

明るい色を入れようとした場合、縮毛矯正の前の方がカラーは入りやすいです。

それは、カラーで髪が傷むため、縮毛矯正の薬液が浸透しやすくなるためです

縮毛矯正の薬剤は髪にとって大きな負担となるため、少しでも弱いものを使用し、髪への負担を減らしたいのです。

それでは、カラーを先になることのデメリットはあるのでしょうか?

 

カラーを先にやることのデメリット

薬剤の種類によってはカラーの後、縮毛矯正をすると髪がきれいに伸びない場合があります

また、縮毛矯正の薬液により、色落ちして思い通りのカラーにならないことがあります。

では逆に、縮毛矯正を先にやることのメリットとは何でしょう?

 

縮毛矯正を先にやることのメリット

「縮毛矯正をする」ということは、髪の結合を変えてしまうということです。

対して、ヘアカラーは髪の色素を変えるもので、結合に影響を与えるものではありません。

カラーを先にやることのデメリットでも述べているように、縮毛矯正を先にやることによって、ヘアカラーが色落ちしたりはしないということです

また、縮毛矯正をかけると髪の長さが伸びるので傷んだ毛先が目立つため、縮毛矯正→カット→カラーの順番が時間的ロスが少ないのです。

 

縮毛矯正を先にやることのデメリット

縮毛矯正の後ヘアカラーをすると、髪が染まりにくい

また思ったより暗い色になることが多いため、明るくしたければ、さらに強いカラー剤を使わなければならないということです。

 

では、縮毛矯正をした髪はどのような状態になるのでしょう?

縮毛矯正をした髪はタンパク変性毛になっている?!

もともと髪の毛はタンパク質から出来ています。

20種類以上からなるアミノ酸が結合して作られているのです。

熱や酸など、また刺激などによって、タンパク質はその姿を変えます

一般的にわかりやすいのがゆで卵です。

卵はゆでることにより熱で硬くなり、生卵からゆで卵へと変性をします。

1度変性をしてゆで卵になった卵は、たとえどんな冷やしたとしても、もう二度と元へは戻ることがありません

これは、髪の毛のタンパク質も同じです。

一般的にタンパク質変性は、60℃くらいの熱から徐々に進むと言われています。

生卵だと醤油はうまく交じり合いますよね?

しかしゆで卵だとうまく交じり合えない。

ヘアカラー剤が髪の中に入った時の状態だと思ってください。

タンパク質変性を起こした髪はきれいに染まりにくいのがわかるのではないでしょうか? 

 

タンパク変性毛の特徴

髪が明るくなりにくい。

ヘアカラーをした際、髪がにごりやすい(緑色っぽくなりやすくなる)

ヘアカラーの色が入りにくい。

パーマがチリチリになりやすい。

パーマがかかりにくい。

などの特徴があります。

 

これは、縮毛矯正に限らず、毎日のアイロンセットなどでも同様のことが起こります。

他に、ブリーチやパーマなどでもPHがアルカリ性に傾くため、タンパク変性を起こすとも言われています。

また、シャンプーなどに含まれているラウリル硫酸ナトリウムでもタンパク変性が起こると言われています。

ゴワゴワ感やキシミを感じたら、アミノ酸系シャンプーに切り替えるなど対策を取るといいでしょう。

 

アイロン操作

一般的に100℃~120℃程度までのアイロン温度でセットすることが望ましいです。

アイロンをする際は必ず洗い流さないトリートメントなどの髪を熱から守る作用のあるものをつけてから、ヘアアイロンやコテなどの操作を行う必要があります。

 

しかし髪が太くて硬い人などは、低温でアイロンをあてても伸びた感じがしなかったりして、何度も同じ場所にアイロンをあててしまいがちです。

そのような場合は、いくら低温がいいと言っても逆効果です。

何度も同じ場所にあてるくらいなら、150℃~180℃程度の高温で挟んだ場所は二度とあてないつもりで、あてる時間や回数を減らすことが大事です。

逆に髪が細く柔らかい方は、100℃以下に下げて使用しましょう。

 

上記のようなことから、次のことが言えます。

「ヘアカラーが明るい色なカラーが先、暗い色なら縮毛矯正が先」

 

●薬剤の定着を考えると、少なくとも2つの施術の間隔は、1週間はあけるといいでしょう。

●同日施術の場合は、トリートメントも同時に行いましょう。

●同日施術はそれだけ髪への負担も大きくなり、どちらの効果も薄れてしまう可能性があります。

できるだけ間隔を開けましょう。