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【白髪を抜くと増える】は本当?!白髪を抜くと〇〇になる!

白髪が出てくると気になって、ついつい抜いてしまうことってありませんか?

昔から「白髪は抜くと増える」と言われていますが、本当なのでしょうか?

 

目次

【白髪を抜くと増える】は本当?

昔から「白髪を抜くと増える」と言われていますが、実はこれはただのウワサです。

白髪を抜いたからと言って増えはしません。

が、いくら白髪を抜いたからと言って、減りもしません。

悲しいことですが、いくら白髪を抜いても抜いても、生えてくる毛は白髪なのです。

 

白髪のメカニズム「なぜ白髪になるの?」

実は髪の毛は、もともとみんな白髪です。

生まれたての髪には色がついていないため、白髪なのです。

髪の毛根にあるメラノサイトという細胞の「色づけ工場」的な場所で、せっせと黒く着色されています。

しかし何らかの原因で、納品されるはずの色素や栄養素が送られてこなかったり、働き手がケガを負ったり、疲れが出て働けなくなってしまうと、髪への着色が遅れたりできなくなったりして、白いまま伸びていってしまう・・・と、そんな感じです。

納品されるはずの色素というのは「メラニン色素」と言われているものです。

メラニン色素には「ユーメラニン(黒色色素)」と「フェオメラニン(黄色色素)」があり、その配合割合の違いにより、人それぞれ髪の色や肌の色が決まっていきます。

メラニン色素はメラノサイト内の同じ工場で作られています。

メラノサイト細胞は血流が悪くなると活動を弱めてしまうため、最終的には工場閉鎖の危機にさらされてしまいます。

 

白髪になる原因

●加齢…加齢により、メラノサイト細胞の活動が弱くなり、メラニン色素がうまく作れなくなることが白髪の原因になります。

●遺伝…親が白髪でも必ず白髪になるわけではありません。

が、前髪に白髪が多い家系の人は、やはり前髪に白髪が多いなど、統計的に似ている要素があるので、関係がないわけでもないと言えるでしょう。

また、子供の頃から親と同じような食生活や生活習慣を過ごしているので、親とよく似た体質になりやすいことも原因の1つになります。

●栄養不足…ダイエットなどをしていると、人間の体は生命の維持に必要な内臓や他の器官に栄養が使われてしまい、髪の毛は生命の維持に関わる場所ではないので、栄養素が届くのが後回しになってしまいます。

関連記事:育毛や白髪に効果アリ?!【白ごま油】で若返り!

<白髪予防に有効な栄養素>

ビタミン12、葉酸(ビタミンB9)、銅(必須ミネラル)、亜鉛、パントテン酸カルシウム(ビタミンB群)、チロシン(アミノ酸)、フェニルアラニン(必須アミノ酸)など。

※特に髪を黒くするメラニン色素を生成する上で必要なミネラルや、髪の主成分であるタンパク質が不足するのは避けたいところです。

せっかくダイエットをしてきれいになっても髪が白髪だらけではもとのもくあみですよね。

髪のことも考えながらバランスのよいダイエットを心がけてください。

●血液不足…特に女性は人生で3回白髪になりやすいと言われています。

生理、出産、閉経。

この3つの大事な時期には血液不足になりやすいので、白髪が増えやすくなります。

●成長ホルモン不足…別名「若返りホルモン」とも言うこのホルモンは、幼少期~大人になっても分泌され続けてはいるものの、その量は年齢が上がると共に減少していきます。

白髪が気になりだす30歳代では20歳の1/4程度に減少し50歳代では1/8程度の分泌量になってしまいます。

体の成長や代謝を促し、傷ついた細胞を修復してくれる働きを持っています。

加齢や睡眠不足などでこのホルモンが減少すると、メラニン色素を作り出すメラノサイト細胞が弱くなり、白髪になりやすくなります。

●過酸化水素の蓄積…過酸化水素とは、ヘアカラーに使われている2剤にあたるものです。

この過酸化水素が毛根周辺に蓄積されてしまうと、メラノサイト細胞の活動を弱め、メラニンの生成に必要な酵素(チロシナーゼ)を破壊してしまうために、メラニン色素が作られなくなってしまうのです。

●ストレス…ストレスにより自律神経のバランスが崩れてしまうと、血管の収縮により血行不良になってしまいます。

血行不良になるとメラノサイト細胞が弱くなるだけでなく、頭皮や髪の毛にミネラルなどの栄養素が十分に送られなくなってしまうので、白髪になってしまいます。

※「マリーアントワネットは1晩にして白髪になった」という伝説がありますが、それもウワサの1つにすぎません。

いくら強烈なストレスを受けたとしてもすぐに白髪にはなりませんし、黒く生えてきた毛がいきなり白くなるわけでもありません。

●病気や薬の副作用…病気や症状の1つに白髪になるものがあります。

特に遺伝子に原因があるウェルナー症候群やプロジェリア症候群などは代表的な病気です。

毛根んお毛母細胞やメラノサイトに栄養を送り込む血液の循環を阻害する病気が、白髪を引き起こすことがわかっています。

その他、甲状腺機能低下症、慢性の胃腸疾患、貧血、成長ホルモン分泌不全症、腎臓病、神経線維腫症、結成性硬化症、尋常性白斑、潰瘍性大腸炎、呼吸不全症候群などや、抗がん剤や抗うつ剤の副作用も関係していると言われています。

 

白髪を抜くとハゲる?

こちらのウワサはウソであり、実は本当でもあります。

たとえ白髪を抜いたとしてもそこから髪の毛が生えてこなくなるわけではありません。

白髪は白くて弱々しく見えますが、実際は太く健康な髪の毛です。

それが、自然に毛髪の成長周期にのっとって抜けるのではなく、自らの手によって抜いてしまう。

この行為は「抜毛症(トリコチロマニア)」と同じことです

関連記事:髪を抜くのをやめられない!それは【抜毛症】かもしれません

白髪を抜く行為には「コンプレックス」という原因があります。

すでに抜くことをやめられなくなっている人は抜毛症になりかけているかもしれません。

よほどのことがない限り、白髪は減りはしません。

「加齢は関係なく、まだ若いのに強いストレスなどにより、一時的に白髪になってしまった」

というような特殊な場合を除き、白髪は増えていきます。

最初は1~2本と、数本だけかもしれませんが、次第に本数も増えまとまって白髪が生えてくることがあります。

抜くのが大変と言いながら、抜く本数が増えていったら、いずれハゲができる可能性があります。

また、抜くことで毛根や毛母細胞、メラノサイト細胞にダメージを与え続けることで、毛根神経も刺激され、他の毛根にまで影響を及ぼす可能性があります

あまりダメージを与え続けてしまうと、髪の毛の成長が弱くなってしまい、細くて頼りない毛しか生えてこなくなってしまうのです。

 

白髪を減らす方法

●ストレスを溜めない

●食生活を見直そう!…上記の白髪に有効な栄養素の摂取をおススメします。

●しっかりと睡眠を取る…睡眠中は新しい細胞を作り出す働きが活発になります。

頭皮や毛根、メラノサイト細胞も生まれ変わります。

体の細胞を作り替えるには7時間の睡眠が理想的と言われ、特に髪のゴールデンタイム(22時~2時)に質のよい睡眠をとることが必要だと言われています。

関連記事:髪と心の健康には【睡眠の質】を高めて治す!

●血流改善…頭皮の血行が悪くなる→頭皮が硬くなる→毛母細胞の活性化を邪魔している状態のスパイラルに陥ってしまいます。

これではいくら食生活を見直しても、その効果が十分に得られません。

頭皮マッサージで血流改善を心がけてください。

その上で、栄養を与えることが白髪改善にもつながります。

●頭皮に負担の少ないヘアカラー剤を選ぶ…過酸化水素水が頭皮にダメージを与え、メラノサイトを傷つけてしまいます。

ヘアマニキュアやヘアカラートリートメントなどの過酸化水素水を使用しないものを使用するといいでしょう。

●タバコを控える…ニコチンが血管を収縮させ、結構が悪くなってしまいます。