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いきなり増え始めたその白髪、病気のサインかも?【甲状腺機能低下症】

急に増え始めた白髪、それは病気のサインかもしれません!

白髪と一言で言っても様々な原因があります。

加齢や血行不良、ストレス、栄養不足、ホルモン不足、過酸化水素の蓄積など・・・。

その中で、急に増え始めた白髪の陰に病気が隠れているかもしれない場合があります

 

目次

白髪が教える病気のサイン

白髪が教えてくれる病気のサインはいろいろなものがあります。

例えば貧血。

関連記事:貧血の人は白髪が生える?貧血と白髪の関係【鉄欠乏性貧血】

そして尋常性白斑などもその1つです。

関連記事:子供の白髪や部分的にまとまった白髪は【尋常性白斑】が原因かも?!

その中で特に気をつけたいのが、【甲状腺機能低下症】という病気です。

 

【甲状腺機能低下症】とは?

甲状腺機能低下症(こうじょうせんきのうていかしょう)は、甲状腺ホルモンの分泌量(活性)が不十分となる疾患である。代謝内分泌疾患の一つ。先天性のものや幼少時発症のものは、発達上の障害が大きな問題となるため特にクレチン症という。

 

甲状腺ホルモンは全身のエネルギー利用を促すホルモンである。エネルギー需要に応じて甲状腺から分泌されるが、本症ではこれが不足するので全身でエネルギーを利用できず、神経系、心臓、代謝など各器官の働きが低下する。

引用:Wikipedia

女性の発症率は男性の約10倍とも言われています。

甲状腺ホルモンの分泌量が低下すると、白髪の他にも無力感やウツ症状、むくみ、便秘、皮膚の乾燥などが症状として現れます。

自己免疫の異常により、甲状腺に炎症が起きてしまう病気です。

 

子供の白髪の原因

子供に多いとされているのが、生まれつき甲状腺の働きが弱いクレチン症(先天性甲状腺機能低下症)です。

現在日本人の出生児の2000人に1人が治療を受けていると言われています。

クレチン症の症状は白髪の他

●むくみ

●便秘

●でべそ

●皮膚の乾燥

●低体温

などがあります。

クレチン症の治療は薬物療法が用いられ、全国的に統一されガイドラインがあるため、どの病院でも同じ方法で治療が受けられます。

クレチン症になる原因の1つに、母親の食生活が挙げられています。

昆布やわかめなどに含まれているヨウ素は甲状腺ホルモンの原料となるため、母親が妊娠中、このヨウ素を過剰に摂取してしまうと、赤ちゃんの甲状腺に悪影響を及ぼすという報告もあるため、妊娠中の食生活には特に気をつけなければなりません。

20代~40代の女性の白髪の原因

年齢を重ねた女性のウツ症状など体調の変化は、更年期?と思われがちですが、実はこの甲状腺機能低下症が関係している場合があります。

ちょうど年齢的なものも重なり、白髪も出て来てもおかしくはないのかな?

そう思い見過ごしがちですが、甲状腺機能低下症になると更年期と似たような症状があります。

●むくみ

●寒がりになる

●食欲もあまりないのになぜか太る

●便秘になる

●昼間も眠く、よく居眠りをしてしまう

●肌が乾燥する

●喉に違和感

●首が腫れる

●体がかゆい

●やる気が出ない

●月経の量が多くなる

●月経の器官が長くなる

●記憶力低下

●声が低くしわがれ声になる

●抜け毛が多くなる

●痴呆のような症状

●耳が聞こえにくくなった

などです。

これらの症状が出ていて不安に感じるようでしたら、一度検査を受けられてみてもいいかもしれません。

血液検査で甲状腺ホルモンと甲状腺刺激ホルモンの濃度を調べればわかるようです。

 

甲状腺機能低下症と白髪の関係

甲状腺機能低下症は自己免疫異常によっておこります。

円形脱毛症なども同じく自己免疫異常によるものです。

身体を守るはずの免疫細胞が、体の成分に反応して異物とみなし損傷を与えてしまうのが原因です。

甲状腺機能低下症は、甲状腺の細胞に免疫細胞が損傷を与えてしまうために、ホルモンバランスが乱れ、細胞分裂機能が低下してしまうために毛母細胞や色素幹細胞の細胞分裂が正常に機能しなくなるため、白髪や脱毛に繋がります。

なので、この甲状腺機能低下症という病気さえ改善されれば、白髪も改善してきます

が、自己免疫異常の原因ははっきりわかっておらず、予防が難しいのが現状です。

日ごろの生活習慣や食生活を見直し、健康的な生活を心がけ、もしもこのような病気になってしまったら、病院できちんとした治療をすることが、髪の健康にもつながります。