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過剰も不足も髪が抜ける?!【ビタミンA】と薄毛の関係

「ビタミン」と聞くと、髪にとって「いいもの」と思いがちですが、過剰摂取や、また不足によっても薄毛や抜け毛が多くなるというのはご存じですか?

身体や髪にいいと思ってわざわざ摂取していることが、実は薄毛を進行させているとしたらショックですよね?

 

目次

【ビタミンA】の過剰摂取でハゲる?!

 

ビタミンAは健康維持のために推奨している1日の摂取量があります。

日本では1日当たり、成人男性2,000IU

成人女性1,800IUとされています。

成人男性の許容上限は5,000IU(1,500μg)で、これ以上は過剰とされています。

※IUとは国際単位のことです。

生体に対する効力でその量を表す単位のことです。

1IUはビタミンAで0.300μgと定められています。

 

過剰摂取してしまうことで、頭皮が硬くなり薄毛や抜け毛の原因になりやすいのです。

国や人種により必要量はかなり違うため米国などでは1粒50,000IUのサプリメントが販売されています。

ビタミンBなどは水溶性のため、過剰に摂り過ぎても体の留まらず尿中に排出されるため問題はありませんが、ビタミンAは脂溶性ビタミンです。

脂溶性ビタミンは油に溶けるビタミンなので尿などに排出されず、過剰摂取してしまうと胃の中に残ってしまい、血行不良を起こしてしまう可能性があります

また、頭皮の柔軟性が失われるため硬くなり、それにより血行不良になってしまうため、毛根に栄養が行き渡らなくなってしまいます。

そのため栄養不足になり、成長しにくくなるため抜け毛が増えてくるのです。

 

 

南極探検はハゲる?

 

明治時代に南極探検が流行したことがあり、当時のこととて保存食もろくになく、現地調達でオットセイを常食としていましたが、食糧部分の肉やレバーには、極寒に耐えるためビタミンAを多量に含んだ脂肪が多く、ビタミンAの異常な角化増進作用で、毛髪のサイクルが短縮され、帰国者の大部分の人が禿げてかえってきたという有名な話があります。

引用:誰もが知りたい毛髪のひみつ

 

ビタミンAの摂取方法

ビタミンAには2種類あります。

① レチノール(動物性の食品に含まれている)

② βカロテン(植物性の食品に含まれている)

レチノールは吸収率が約90%。

これに対しβカロテンは10~50%と低いです。

先ほど南極探検に行った方たちがハゲて帰ってきたという話はこの吸収率の高いレチノールを過剰に食べていたために薄毛になってしまったことが考えられます。

オットセイは通常食事で摂取することはありませんが、ウナギやレバーにもレチノールが多く含まれているため、過剰摂取は避けたいところでです。

同じビタミンAでも植物性の食品に含まれているβカロテンは、過剰摂取しても吸収率が低いため、薄毛には繋がってはきません。

サプリメントでは米国のものだと未だに50,000IUのものが販売されているため、購入の際は日本で製造されているものを使用されるといいでしょう。

1日50,000IUを3ヶ月以上内服すると脱毛が起こるという報告がありますので注意が必要です。

関連記事:スピルリナ

スピルリナにはβカロテンは100g中600μg(0.6mg)含まれています。

ビタミンAを摂取されるならこのようなサプリメントをおススメします。

 

 

過剰摂取による副作用

●頭皮の乾燥

●頭皮ニキビ

●部分的な脱毛

●唇のひび割れ

など。

過剰摂取による皮膚や毛髪への害はいくつも報告されています。

体調の変化を見ながら一度摂取を中断したり様子をみてみましょう。

 

 

【ビタミンA】不足でもハゲる?!

成人男性の1日の必要摂取量は2,000IU(600μg)と言われています。

これ以下だと不足とされています。

ビタミンAは細胞に働きかけ、頭皮の健康を保つ効果があります。

<βカロテンが多く含まれているもの>

緑黄色野菜(ニンジン、ほうれん草、かぼちゃ、モロヘイヤ)など。

 

適量を摂取することが育毛効果に繋がります。