「後頭部の髪を触っただけなのに、頭の前の方に感じるピリッとした痛み」
「髪を触っているだけなのに、毛が細くなったような気がする」
このように、ただ髪を触っているだけなのに髪の弱りや薄さを感じたり、髪を触っているだけなのに触っている場所とは別の場所に痛みを感じる…
なんていう経験をしたことはありませんか?
「髪を触るクセ」は髪にとって良くないことなのでしょうか?
目次
後頭部の髪を触ると前頭部に痛み
「勉強中、髪を触るクセがあって…。
頭の後ろの髪を何気なく触っていたら、関係ない前髪の方に痛みのような感覚があるんですが…。」
こんな風におっしゃっている方がいました。
実はこのような経験をされている方は他にもいます。
髪の毛を触っただけでも、ピリピリと頭痛があります。
激しい痛みではありませんが、不快感はある感じです。
大体睡眠不足の時になります。
髪に触ると特に頭の上部がチクチク痛いですね。
髪を触っただけで、頭(頭皮?神経?)に針で刺されたような痛みがあります。
でもすぐに痛みは引きますが、意識して触ると痛い時と痛くない時があります。
引用:Yahoo!知恵袋
このような症状はたいてい神経痛のことが多く
●体の疲れ(肉体疲労)
●心の疲れ(精神疲労)
●ストレス
●睡眠不足
●眼精疲労
●肩こり
●不規則な生活習慣
●ビタミン不足
●脳腫瘍などの別の病気が隠れている
などが原因していることが多いです。
このようなことが原因で起こる
●緊張型頭痛
などがあります。
また、子供の頃かかった「水ぼうそう」の「ヘルペスウイルス」が末梢神経に潜伏していることで免疫力が低下している時や、病気、
疲れ、ストレスや肉体疲労など、体が弱っている時に起こる「帯状疱疹」などが原因の場合もあります。
痛みの部位や症状により、頭部の痛みにはさまざまなものがあります。
たいていは「頭痛」として感じる方も多く、一時的に痛みが出る場合や継続して痛む方もいます。
しかし、もしかするとこの痛みの原因は「アロディニア(異痛症)」と呼ばれているものかもしれません。
アロディニア(異痛症)とは?
本来、髪の毛を触るということだけでは、痛くもかゆくもありませんよね?
アロディニアは、そのように本来は痛みと感じない程度の刺激によって引き起こされる感覚異常のことです。
「片頭痛」の患者さんの約7割が、このアロディニアの症状がみられるようです。
また「帯状疱疹後神経痛」などにも関連があると言われています。
帯状疱疹を患ったことのない人より患ったことのある人の方がアロディニアや片頭痛を起こしやすいとも言われています。
関連記事:頭皮のピリピリ!長引く帯状疱疹【帯状疱疹後神経痛】の改善法とは?
頭部に痛みがでやすいのは「頭部アロディニア」と呼ばれるものです。
このアロディニアによる痛みは、神経の痛みではなく、脳が勝手に痛みと勘違いして起こる症状だと言われています。
皮膚や爪、毛髪などに萎縮性の変化がある方もいるようなので、髪の弱りもアロディニアが原因しているかもしれません。
アロディニアの対処法
鎮痛剤や漢方薬の服用などをされている方は多いです。
「トリプタン製剤」という薬で片頭痛の症状は抑えられるようです。
※市販では販売されていません。
病院へ受診し医師の診断の元処方してもらうことができます。
また「予防薬」を飲むことで頭痛を改善できるようです。
市販薬などでは効かなくなるほどの頭痛に悩まれているような方は「頭痛専門外来」や「神経内科」「脳外科」などで予防薬が処方してもらえるようです。
まずはその痛みの原因は何からきているのかを知る必要があります。
余りにひどい場合は、まずは「かかりつけの内科」や「神経内科」「ペインクリニック」などを受診されることをおススメします。
頭部の痛みと髪の関係は、はっきりとはわかりませんが、このように上記のような神経痛やアロディニアによる原因もまた考えられます。
「髪を触ると痛い」というより、痛みと感じることがさらにストレスを生み、頭皮を緊張させることで髪への血流が悪くなり、髪を細らせてしまうことも考えられます。
不思議なもので「髪を触るくせをやめたら髪の毛がしっかりしてきた」と言う方もいます。
このちょっとしたクセが痛みや薄毛の原因になってしまうことが考えられると思うと怖いですね。
何より大切なのは、ストレスを感じない、解消できる生活や、リラックス、リフレッシュできる環境に身を置くことではないでしょうか?
あまりストレスなどを抱え込まず、精神的な面では相談できる人の存在が必要です。
また、「痛み」もストレスの原因になるので、早期受診、早期治療が早期改善への近道なのではないでしょうか?