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【市販のヘアカラーと美容院のヘアカラー】の違いは何?!

ドラッグストアに行くと様々なヘアカラー商品が所せましと並んでいますよね?

美容院のヘアカラーは高い!

それなら市販品を購入して自分で染めようかな?

そぅ考えていらっしゃる人も多いのではないでしょうか?

では、そんな美容院のヘアカラーと市販のヘアカラーに違いはあるのでしょうか?

アルカリの違い

一般的に美容院で扱っているヘアカラーはアルカリ剤として「アンモニア水」が使用されていますが、市販のヘアカラーには「モノエタノールアミン」などが使用されています。

これにはどのような違いがあるのでしょうか?

美容院(アンモニア水)

<メリット>明度の上がり方(明るくなりやすさ)が髪質に影響を受けにくい

<デメリット>ツンとした臭いを感じる

市販のヘアカラー(モノエタノールアミン)

<メリット>臭いが少ない

<デメリット>アンモニア水と比べ髪質によっては明度が上がりにくい(明るくなりにくい)

市販のヘアカラーで使用されているアルカリ剤には臭いの少ない成分が使用されているため、資格を持たない一般の人でも容易に使えるようになっています。

しかし「モノエタノールアミン」や「ノリエタノールアミン」などは臭いがすくないというメリットの代わりに、時間の経過とともにPHが高くなり毛髪内部に残留しやすいというデメリットがあります。

アルカリ剤が髪に残留するということは、それだけキューティクルの開きが大きくなることを現しており、髪が乾燥しやすくパサパサになりやすいというダメージに繋がります

結果髪のヘアカラーによるダメージの大きさは、美容院のヘアカラー<市販のヘアカラーと言うことになり、美容院で染めるより市販のヘアカラーを使って染めた方が傷みやすいと言えます。

2剤の違い

市販のヘアカラーでも1剤と2剤を混ぜ合わせるタイプの物があります。

これを一般的にアルカリカラーと言い、1剤でのアルカリや染料の配合に種類があるのと同じように、2剤に使用される過酸化水素にも濃度の違いがあります。

美容院のヘアカラー

美容院では2剤の過酸化水素濃度が1~6%のものがあり、使い訳分けをしています

過酸化水素とはH2O2の化学式で表す化合物です。

日本では現在6%までの配合が認められています。

酸化染料を酸化して発色させたり、メラニン色素を分解して脱色させる役割をしています。

ヘアカラーをする人の多くは継続して染めている人が多く、毛髪はほぼ既染毛(すでに染めてある状態の毛)です。

新生部(新しく生えてきた毛)と既染部(すでに染めてある部分)のダメージや、アンダーカラーに合わせ1剤の色味や2剤の濃度の使い分けによりダメージを抑えながらきれいなヘアカラーに染めることができます。

市販のヘアカラー

市販のものは2剤の使い分けができません。

ほとんどが6%と高濃度のものしかないため、染め続けることによりダメージが広がります。

この結果からもダメージの大きさは美容院のヘアカラー<市販のヘアカラーと言うことになり、美容院で染めるより市販のヘアカラーで染めた方がダメージを受けやすいということになります。

技術の違い

美容院のヘアカラー

理美容師は国家資格を持った技術者です。

髪の状態によってさまざまな塗り分けをし、微調整しながら塗布しています。

市販のヘアカラー

元理美容師や現役理美容師により市販のヘアカラーを塗布するのでしたら美容院と変わりはありませんが、一般的に国家資格を持たない素人が使用する場合が多いです。

「説明書通りに塗ったのに根元だけ明るくなってしまった」

というような失敗などをされた方も多いのではないでしょうか?

素人でも染めやすいように作られている商品とはいえ、毛髪に薬剤をただ塗れば染まるというわけではなく、そのカラーによって塗り分けや使い分けをしないときれいに仕上がらない場合があります。

 

美容院でのヘアカラーと市販品でのヘアカラーにはこのような違いがあります。

その違いを知った上で、予算やご自身の髪の状態を考慮しながらうまく使い分けをされて行けばいいのではないでしょうか?