イボと似ているものでボコッとした赤い血豆のようなしこりが頭皮に出来ていたら、それは【毛細血管拡張性肉芽腫(もうさいけっかんかくちょうせいにくがしゅ or にくげしゅ)】かもしれません。
顔や唇、指先などにもできやすく、5mm~2cmほどの大きさで、触ると少し痛みがある場合があります。
膜が薄くて柔らかく、簡単につぶせますが、つぶれると出血します。
つぶれたしこりはグジュグジュしたり、かさぶたになったりしますが、再発が多く、皮膚科での適切な処置が必要です。
出典:えぬくりブログ
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目次
毛細血管拡張性肉芽腫になる原因は?
外傷や細菌感染などをきっかけに、皮膚や粘膜の比較的表面の血管から毛細血管を構成する細胞が増殖することが原因としてできる良性の腫瘍です。
男女問わず、子供や比較的若い年代の方や、また女性ホルモンのエストロゲンが作用しているとも言われており、妊娠中の女性に発症しやすいです。
自然治癒はしにくいと言われていますが、妊娠中にできたものは出産後自然に消えることがまれにあります。
【注意!】毛細血管拡張性肉芽腫と間違えやすい症状がある
それは、「口内炎」です。
特に口の中や、口唇、歯肉にも籍ることがあるため、口内炎と間違えやすいので要注意です。
【口内炎】
【毛細血管拡張性肉芽腫】
出典:えぬくりブログ
口内炎の場合、口内炎用の塗り薬やスプレータイプの塗布薬、またビタミンB群の摂取などにより改善してきますが、血管拡張性肉芽腫の場合、そのような改善方法をがんばったとしても改善してはきません。
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肉芽腫とは?
その名前から「悪性のガン?」と、思う方もいるかもしれませんが、安心してください。
良性の腫瘍で、言うなれば「ニキビと同じようなもの」と考えるといいでしょう。
炎症反応と言って、体内に入り込んだ細菌などを排除するために起こす防衛反応に基づいて生じる良性腫瘍のことです。
血管拡張性肉芽腫の出来やすい部位
年代により、その出来やすい部位に違いがあるようです。
子供は顔にできやすく、外で遊ぶことが多いため、切り傷などが原因であったり、また成長途中の子供にとって静脈動脈の部位も未発達なため、一部に毛細血管が集中して増殖することも原因であると考えられています。
大人は体幹に発生することが多いです。
また、体中にできたり、高齢者に発症することはほぼありません。
痛みやかゆみを感じることも少ないです。
自分で改善できる方法はある?
ありません。
皮膚科を受診してください。
自然治癒は難しいです。
・手術により切除…電気メスでしこりを切除します。
麻酔をするので、痛みはほとんど感じません。
・凍結治療…液体窒素を使用し、しこりを壊死させて新たな皮膚を下から再生させる方法です。
麻酔を使用しないため、痛みを感じる場合もあります。
妊娠中は肌が敏感なため、刺激により悪化する可能性があります。
・レーザー治療…CO2を使用した炭酸ガスレーザー照射をし、腫瘍の大元から焼き切り切除する方法です。
妊娠中どうしても治したい場合は、この方法がおススメです。
・ステロイド療法…腫瘍がまだ小さい場合ステロイド剤の塗布により収縮してくる場合があります。
膜が薄いため、非常にやぶれやすく、再発の恐れがあるため、自分でのセルフケアは危険です。
皮膚科で医師に相談してみましょう。
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