【ビオチン療法】とは、女優の奈美悦子さんが掌蹠膿疱症を治したことで一躍有名になった治療法の1つです。
奈美悦子さんが患った掌蹠膿疱症は手の平や足の裏に膿疱を持った皮疹ができ、ひどい場合、爪が剥がれてしまったり鎖骨や胸の中央の関節が痛くなるなどの症状も現れてしまう病気です。
どこの病院を受診してもはっきりとした原因がわからず、やっとたどりついた病院で初めて「掌蹠膿疱症」という名前を診断されたそうです。
実は私の母もこの掌蹠膿疱症を患っています。
近隣の病院から大学病院まで受診しても、はっきりとした原因がわからず、水虫の検査をしても原因菌が出ず、原因不明のまま数年間この病気と闘い続けていました。
爪の中にまで水疱のようなものができ、それが増えてくると爪が剥がれてしまうため、人前で手をさらすことがはばかられ、嫌な思いをずっとしていました。
何年も原因がわからないまま患い続けていた矢先、奈美さんの病気発表により治療法がわかり、このビオチン療法もし始め、今では落ち着いています。
皮膚とビタミンB群、特にこのビオチンの関係は深く、また、腸の調子によっても皮膚は変化するのです。
目次
ビオチンとは？
別名「ビタミンH」「ビタミンB7」とも呼ばれているもので、腸内の善玉菌から作りだされるため、もともと体内に存在する栄養素です。
ビオチンはタンパク質の代謝を高め、コラーゲンの生成を助け、ターンオーバーの周期を活性化してくれるなど多くの効果が期待できます。
艶やハリなどの有る肌に導き、アンチエイジングにも役立ち美髪効果や美白美肌効果に期待ができます。
特に妊娠中は血液中のビオチン量が低下するという研究結果もあるため、妊娠中はビオチンを多めに摂取することが推奨されています。
ビタミンは仮に摂取しすぎたとしても水溶性の物質なので、尿として排出されるため安全で副作用はほとんどありません。
ビオチンが多く含まれる食べ物
落花生（100g中81.0μｇ）
アーモンド（32.9μｇ）
いりごま（11.４μｇ）
大豆（21.9μｇ）
納豆（13.1μｇ）
鶏レバー（227.4μｇ）
鶏卵（22.1μｇ）
牛乳（2.9μｇ）
など。
極端な変色をしていなければ一日５０～100μｇは摂取でき、ビオチン欠乏症になる可能性は低いです。
しかし腸内細菌の活動が悪いとビオチンの生成量は減ってしまうため、腸内環境を摂取と共に整えなくてはなりません。
ビオチン療法とは？
1回分の量
① ビオチン（５ｍｇ）５ｍｇの錠剤1錠
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② ミヤリサン（整腸剤）（４０ｍｇ）１０ｍｇの錠剤4錠
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③ ビタミンＣ（350ｍｇ）350ｍｇの錠剤1錠
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1日3回、毎食後、この①～③を摂取するという方法です。
摂取中避けた方がいいもの
●生卵の白身
「アビジン」という物質が腸内でビオチンと結合し、吸収を妨げる
●乳酸菌入りヨーグルト
「フェカリ菌」が含まれているものはビオチンの消費が高い
●飲酒・喫煙
ビオチンの消費が激しい
ビオチン療法の効果
●アトピー性皮膚炎
●脂漏性皮膚炎
ビオチン欠乏症で発症する場合が多いと言われています
●掌蹠膿疱症
●白髪の改善
ストレス、加齢、ホルモンバランスの乱れなどの原因以外にビオチン欠乏症もその一因となります
●糖尿病への効果
頭皮をはじめ皮膚のトラブルはなかなか改善が難しく、長引く方が多いです。
このような副作用のほとんどないもので、まずは改善に向けて試されてみては？