首の後ろや肩の赤いサークル状の湿疹【たむし】はしらくもが原因かも?
腕や背中、足などに赤いサークル状の湿疹が出来ていませんか?
かゆみがあるそのドーナツ型の湿疹は「たむし」という白癬菌によるものかもしれません。
目次
たむしとは?
白癬菌とは俗に言う水虫菌です。
体にこの菌が感染すると、「ゼニタムシ(体部白癬)」呼ばれ、陰部に感染すると「インキンタムシ」、足裏は「水虫」、そして頭部に感染すると「シラクモ(頭部白癬)」と、呼ばれ方が変わります。
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体部に現れたこのサークル状のゼニタムシは、初めはかゆみを伴う赤い湿疹が現れ、次第に大きくサークル状に広がっていきます。
出典:【 水虫ナビ 】水虫の症状の治し方!治療情報が満載!!
白癬菌はカビの一種なので高温多湿を好むため、足裏や頭部など体の中でも湿度が高い場所への感染が多いです。
体部に現れたということは、自分の頭部にシラクモが出来ていて、頭を触った手で身体を触るとか、頭部から剥がれ落ちた角質(フケ)が肩や背中に落ちて感染した可能性があります。
体の上半身にできた場合は、特に頭部にもかゆみや赤みなどはないか注意してみてください。
また、シラクモ以外でも水虫や自分内のどこかに感染場所がある場合があります。
体に薬を塗って治そうと思っても、原因箇所の治療をしないと治りにくいです。
自分に感染原因がない場合、家族に水虫の方がいたり、身近に感染者がいる場合があります。
家族間で感染しないよう、発症後は毎日シャワーを浴びて清潔にし、タオルの共有などは控えましょう。
白癬菌とは?
人間の体にはさまざまな菌が棲みついています。
体の中には善玉菌や悪玉菌、そして皮膚上にはニキビの原因であるアクネ菌やマラセチア菌、表皮ブドウ球菌などのさまざまな菌が存在しています。
白癬菌は、そんな皮膚の角質層に常在する真菌(カビ)の一種です。
角質層に存在しているため、ターンオーバーにより皮膚が剥がれ落ちるとともに一緒に落ち、数週間ほどで死んでしまいます。
特にこの白癬菌感染の中で、水虫が多いのは、靴の中の湿度が約95%と非常に高いこと、そして剥がれ落ちた角質層(アカ)に接触する機会が多いことが原因とされています。
首の後ろや肩に現れた症状はシラクモが原因かも?
白癬菌自体の感染力はそれほど強くありません。
空気感染などもしないと言われています。
また、乾燥した肌についても、自然に落ちたり洗い流せばなんの問題もありません。
しかし、白癬菌はカビなので、湿った場所を好み、湿度70%以上、室温15℃以上になると活発に増殖します。
この状態で皮膚に白癬菌が付着するとそこで定着、そして増殖し、角質層の奥へと侵入していくため、感染の症状が現れます。
頭部がシラクモに感染していた場合、水虫同様湿度の高いベッド周りでは感染しやすくなります。
寝ている間の体温や寝具の湿度で枕や肩回りへ頭部の白癬菌が剥がれ落ちて、首筋や肩回りに付着し、増殖するため、感染しやすくなってしまうのです。
皮膚の免疫力が低下していませんか?
しかしいくら湿度が高くてもすべての人が白癬菌に感染しないのは、免疫力があるためです。
ストレスや過労、睡眠不足、変色、運動不足など生活習慣の乱れにより、免疫力が低下していると感染しやすくなります。
皮膚の免疫力が弱い人とはいったいどんな人なのでしょうか?
それは
●皮膚が薄い人
●腸内環境が悪い人
●炎症体質の人
これらが重なると、皮膚粘膜の免疫力が低下すると言われています。
また、免疫抑制剤(副腎皮質ステロイド剤など)や抗がん剤を使用されている方や、生まれつきの先天性免疫異常疾患などを持ち合わせている方などは免疫力が弱く、白癬菌への感染率も上がってきます。
皮膚粘膜を強くする食べ物
●ビタミンA…ビタミンAは脂溶性ビタミンの一種で皮膚粘膜の構成や皮膚細胞を作る働きを持っています。
(緑黄色野菜・レバー・ウナギ・卵などに含まれています)
関連記事:過剰も不足も髪が抜ける?!【ビタミンA】と薄毛の関係
●ビタミンB2…髪の再生を行うためや、粘膜の保護作用にも重要な栄養素です。
(レバー・うなぎ・卵・納豆・乳製品などに含まれています)
●ビタミンB6…皮膚粘膜の健康維持に欠かせない栄養素です。
(レバー・さんま・卵・大豆製品などに含まれています)
●ビタミンC…美の維持に欠かせない栄養素です。
(レモン・キウイ・ゆずの皮・赤ピーマン・黄ピーマンなどに含まれています)
●ビタミンE…抹消血管の血流を改善し、新陳代謝を活発にする栄養素です。
(大豆・アーモンド・そばなどに含fれています)
●亜鉛…新陳代謝に必要な栄養素です。
(牛肉・牡蠣・ウナギ・納豆・卵などに含まれています)
●鉄…不足すると貧血や口内炎が起こりやすくなります。
(ほうれん草・ひじき・レバーなどに含まれています)
ビオチン療法で皮膚を強くする!
ビオチン療法という言葉を聞いたことがありますか?
女優の奈美悦子さんが患った「掌蹠膿疱症」という病気の治療法の1つです。
この病気はビオチン欠乏による代謝異常が原因だという研究結果から、ビオチンの投与による治療を行い奈美悦子さんは症状がずいぶ
ん改善されたそうです。
ビオチンとはビタミンB群に分類される水溶性のビタミンの1種で、ビタミンHとも呼ばれています。
肌や髪に深く関係していて、ビオチンは血流を改善して皮膚を強くしたり、抜け毛予防、白髪予防に役立つビタミンです。
ビオチンを摂取することで乾癬や、掌蹠膿疱症、アトピー性皮膚炎、脂漏性湿疹、小児湿疹などの他、花粉症などのアレルギー緩和や
膠原病、糖尿病などビオチンの欠乏からくる様々な症状を改善するために行われています。
喫煙、アルコール、乳製品、生卵の白身などの摂りすぎや、ストレスなどで腸内細菌叢に異常をきたした時などにビオチンは欠乏する
と言われています。
ビオチン療法とは?
ビオチン療法には、ビオチンの他、ビタミンCとミヤリサン(整腸剤)を一緒に摂取するという療法です。
外用薬には弱いステロイド剤を使用します。
ビタミンCは、ビオチンの吸収率を高め、免疫力をUPさせる作用があります。
ミヤリサン(整腸剤)は、せっかくビオチンを摂取しても腸内の環境バランスが悪く悪玉菌が多くなっていると意味がありません。
ビオチンは悪玉菌のエサになってしまうからです。
なので腸内環境のバランスは非常に大事なところです。
善玉菌が多くなっていると、ビオチンの吸収率は高くなります。
そのために整腸剤を飲み、腸内環境を整えてビオチン摂取をより効率よく吸収できるようにするのです。
ビオチン療法を行う際の禁止事項
・タバコの喫煙は禁止…タバコはニコチンを解毒する際大量のビオチンを消費してしまいます。
・卵の白身を生で食べることは禁止…卵の生の白身にはアビジンという物質が含まれていて、それとビオチンが特異的に結合してしまうとビオチン欠乏になってしまいます。
・生クリームも注意…生クリームには卵の白身をホイップしたものがメレンゲに含まれている場合があるため。
その他運動やアルコール、脂っこい食事などは控えましょう。
ゼニタムシの治療法
病院に行くのが一番早い改善方法です。
白癬菌かどうかを検査後、内服薬や外用薬を処方してもらえます。
自宅での治療法
「オロナイン」が有効です。
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効能・効果:にきび、吹き出物、はたけ、やけど(かるいもの)、ひび、しもやけ、あかぎれ、きず、水虫(じゅくじゅくしていないもの)、たむし、いんきん、しらくも
「ラミシールプラスクリーム」
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効能・効果:白癬(足白癬、体部白癬、股部白癬)皮膚カンジダ症(指間びらん症、間擦疹、乳児寄生菌性紅斑を含む)癜風
セルフケアの場合は、長期にかかってしまう場合が多いようです。
一刻も早く治したい場合は、皮膚科での治療をおススメします。