トリートメント、ヘアパック、へマスクの違いは何?使う順番は?
トリートメントやヘアパック、ヘアマスク、リンス、コンディショナーなど、シャンプー後に髪につけるものは様々。
あまりに多すぎて、どれをつけたらいいのか?どういう順番でつければいいのか?などわからなくなってしまいますよね?
それぞれの効果や違い使う順番などをご紹介します。
目次
トリートメント剤の成分と効果
トリートメントやヘアパックなどには「カオチン界面活性剤」と「油分」や「コンディショニング成分」が含まれています。
カオチン界面活性剤にはプラスの性質があり、毛髪のマイナスの部分に強く結合します。
毛髪は傷みが大きいほどマイナスに傾く傾向にあり、トリートメント成分をしっかり繋ぎとめてくれます。
また、さらに界面活性剤には親油基(油になじみやすい部分)と親水基(水になじみやすい部分)で構成されているので、親油基により毛髪全体が薄い油の膜で覆われたようになり、また親水基により水を強くつなぎとめてくれることで静電気の発生を抑えることができます。
このような作用によりトリートメントやヘアパックをすることで、毛髪全体が柔らかくしっとりと落ち着くようになります。
さらにコンディショニング成分により健康な毛髪に近づけることができます。
トリートメント剤の構成成分
●界面活性剤(きしみをなくし、静電気の発生を防ぐ)
カオチン界面活性剤(ステアルトリモニウムプロミド・セトリモニウムプロミド・ステアルトリモニウムクロニド・セトリモニウムクロリド)など。
●コンディショニング成分(きしみをなくし、毛髪を保護する)
カオチンポリマー・タンパク質誘導体・シリコーン誘導体・アミノ酸・多糖類など・
●油分(油分補給、増粘効果)
天然油脂(ホホバ油・オリーブ油・アボカド油)・エステル油・高級アルコール・ワックスなど。
●毛髪保護剤、湿潤剤(毛髪保護、補修)
タンパク質誘導体・多価アルコール・多糖類など。
●香料、その他(商品の香りや特徴づけ、安定化)
香料剤・紫外線吸収剤・清涼剤・酸化防止剤・金属封鎖剤など。
●防腐剤(商品の安定化、腐敗防止)
パラベン・安息香酸・サルチル酸・フェニキシエタノール・イソチアゾリンなど。
主にこのような構成成分により作られています。
トリートメントやヘアパックの違い
通常トリートメントはリンスより油分やコンディショニング成分の配合が多いため、ダメージ毛にはトリートメントが適しています。
そしてコンディショナーは両者の間の機能を持っています。
以前は毛髪表面を整えるのはリンス、そしてトリートメントは内部をケアするものとされてきましたが、現在はトリートメントに表面ケアの機能を持たせているものが多く、コンディショナーは未だあるものの「リンス」という言葉は死語に近いものになって来ているのが現状です。
そしてトリートメント・ヘアパック・ヘアマスクに関しては「大体同じようなもの」というとらえ方でいいと思います。
メーカーや商品により、名前の付け方が違うという感じです。
強いていうのであれば、トリートメントは美髪効果。
ヘアパックやヘアマスクはダメージケア効果を前面に出したものが多く、トリートメントより放置時間が多少長めに設定されていることが多いです。
シャンプー後、どれを使えばいい?
一般的に「シャンプー後はトリートメント」と思われている方が多いですが、ちょっと待ってください。
トリートメントは主に、傷んだ毛髪に使うものです。
なので、短い髪の方はコンディショナーすらいらない場合があります。
その昔はシャンプーというと汚れを落とすためのものと思われていましたよね?
洗うと髪もキシキシしていたと思います。
しかし、現在のシャンプーは昔ほどキシキシを感じなくなってきていると思いませんか?
それは、現在のシャンプーは使い心地や洗った後の仕上がり感を重視しているものが多いため、シャンプーにもコンディショニング成分が含まれているためです。
そのため、シャンプーだけでも十分だったり、逆に、トリートメントを毎日使っていると毛髪にトリートメント成分が残留してしまうため、余計ゴワゴワした手触りになってしまう場合があります。
髪も過保護すぎるとダメになってしまうのです。
そのため、トリートメントは髪の中間から毛先の傷んだ部分中心につけるようにしましょう。
短髪の男性や女性でも短い髪の場合、よほどカラーリングなどでの激しいダメージを受けている意外はつけなくて大丈夫です。
その商品によっても違いますが、強いて言うならシャンプー後に使った方がいいものは…
コンディショナー⇒パサつく髪に
トリートメント⇒潤いが欲しい髪に
ヘアパック・ヘアマスク⇒修繕したい傷んだ髪に
という感じです。
使う順番は、シャンプー⇒トリートメント(ヘアパック・ヘアマスク)⇒コンディショナー(リンス)という順番で行います。
つけすぎに注意し、髪の中間~毛先の傷んだ部分中心につけ、週に1度程度のご利用をおススメします。