白髪を染めるほど白髪になる？白髪の原因は【過酸化水素の蓄積】だった？！

白髪は「年齢的なもので自然に増えてしまうのだから仕方ない」と、思っているあなた！
実は自分で白髪を増やしてしまっているかもしれませんよ？

一般的に「白髪染め」には、１剤と２剤を混ぜるものが使われています。
「過酸化水素」とは、その２剤に使われているものです。
実はこの過酸化水素の蓄積が、白髪の原因になっているのです！
【染めれば染めるほど白髪になる？！】
その原因と対処法をご紹介します！

過酸化水素って何？！

過酸化水素は、酸素と水素の化合物です。
３％の水溶液はオキシドールといい、傷などの殺菌消毒にも使われています。
その昔は薬局でオキシドールを購入し、髪を茶色くするために髪に振りかけていた…なんていう人も少なくありません。
現在、ヘアカラーの２剤には過酸化水素６％のものが使用されています。
１剤に含まれるアルカリ剤と2剤の過酸化水素によって発生する強い酸化力でブリーチ（髪のメラニン色素が脱色）され、さらにこの酸化力により酸化重合（染料同士が結合して大きくなる）により発色が始まります。
白髪染めにも実は同じことが起きています。
白髪を染めるだけなのに、なぜブリーチ？と、思うかもしれませんが、白髪染めをしても同じように自分のメラニン色素を脱色しつつ、黒い染料をしっかり入れ込んでいるのです。

過酸化水素はヘアカラーだけじゃない？！

人が呼吸をして酸素を摂り入れると、その一部は活性酸素になります。
その活性酸素の１つがこの「過酸化水素」です。
活性酸素とは体内の物質を酸化させる力が強い酸素のこと。
よく「体がサビる」とか「サビない体にするために〇〇を摂ろう」とかTVのCMで流れているのを見たことがありませんか？
そのサビさせる原因がこの活性酸素です。
体内に摂り入れる酸素のうち約２％が活性酸素になると言われています。
活性酸素は体内の殺菌やウイルスの撃退する役目もしていますが、増えすぎてしまうと細胞や遺伝子も攻撃（酸化）してしまうのです。
リンゴを切ったままそのままにしておくと、茶色く変色してしまいますよね？
それと同じことが体内でも起こっているのです。

加齢が原因で過酸化水素が溜まる？！

過酸化水素は年代が若いうちはカタラーゼやグルタチオンベルオキシターゼと言った酵素により、水と酵素に分解されます。
ですが、歳を重ねるとこの酵素の生成量が減少してきます。
すると、毛包や毛幹に過酸化水素が蓄積され、白髪になってしまうのです。
「髪を染めれば染めるほど、白髪が増える」というのは、このことからもわかるように実は加齢も原因しているのです。
ただでさえ蓄積しやすいところに過酸化水素を塗布しているのですから。
白髪が出る⇒白髪染めをする⇒さらに白髪が増える⇒白髪染めの回数が増える
と言った悪循環が起こってしまうのです。

過酸化水素を溜めないためには？！

カタラーゼなどの酵素を増やせば、過酸化水素は分解することができます。
では、どうすれば増やすことができるのかというと、次の通りです。

対処法１：鉄分を摂る

カタラーゼが豊富に含まれている食材に「レバー」があります。
しかしレバーを食べればいいかというと、実はそうではありません。
食べただけでは胃酸や熱によって形が変わってしまい「酵素カタラーゼ」ではなくなってしまうからです。
では、どうすればいいかというと、カタラーゼを体内で増やす栄養素を積極的に摂り入れるのです。
そこで出てくるのが、この「鉄分」です。
鉄分はカタラーゼを増やしてくれる栄養素です。
特に女性は鉄分不足になりやすく、白髪だけではなく若くても髪が痩せている人などは貧血傾向が考えられます。
バランスの悪い食事や夜更かし、ストレス、喫煙などの生活習慣も背景にあります。
※ただし、過剰な鉄分の摂取は、白髪の原因にもなる「ヒドロキシラジカル」という活性酸素を生成する原因にもなるので適度な摂取が大事になります。
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対処法２：甘いものを控える

「無カタラーゼ症」という生まれつきカタラーゼが少なく、過酸化水素などの分解ができなくなる疾患の方がいます。
そのような方は「２型糖尿病」になりやすいため、カタラーゼは糖化により活動が低下すると言われています。
せっかくカタラーゼを摂取していても、甘いものの摂取によりその活動が低下してしまっては元の木阿弥。
甘いものを控えることもまた白髪予防になるのです。