頭皮のひどいかゆみ!肌がカサカサひび割れ湿疹【皮脂欠乏性湿疹】
頭皮にひどいかゆみがある!
頭皮がカサカサしてひび割れていたり、皮がむけていたり、亀甲模様のような皮のめくれや湿疹、赤いコイン状の水ぶくれができている!
なんていう症状はありませんか?
もしかするとそれは、【皮脂欠乏性湿疹】かもしれません。
目次
皮脂欠乏性湿疹を発症しやすい人とは?
●中高年世代に多く見られます(彼に伴う肌バリアの低下や皮脂の低下)
●アトピー性皮膚炎の傾向がある若年層や子供
●シャンプーやボディーソープといった石けん類を多用する人
●頻繁に洗剤を使用する主婦や調理師
●シャンプーを何度もする理美容師
●看護師や銀行員、事務員など、紙に触れる機会の多い人
皮脂欠乏性湿疹の原因とは?
アレルギー体質や加齢、生活習慣によって皮脂が減少すると水分の蒸発を抑えることができなくなり、角質細胞まで剥がれてしまうことにより、肌のバリア機能が低下し、刺激に過敏になってしまうことで起こります。
皮脂欠乏性湿疹の治療法とは?
セルフケアで治すのは非常に難しいと言われています。
なるべくなら皮膚科を受診されるのが1番です。
湿疹が出ている場合は、内服薬や外用薬を処方してもらいましょう。
湿疹が出ていない場合は、保湿クリームの塗布や、生活環境の見直しをしましょう。
●塗り薬
ワセリン、プロペト、尿素軟膏(10%、20%パスタロンソフトなど)、ヘパリン含軟膏(ヒルドイドソフト軟膏ローション)などの保湿外用薬と、ステロイド外用薬を重ね塗り。
●飲み薬
掻きむしらないように抗ヒスタミン薬や抗アレルギー剤、漢方薬(当帰飲子など)。
●市販薬
かゆみを抑える(ジフィンヒドラミン酸塩)
炎症を抑える(グリチルリチン酸)ケラチンコーワ乳状液20、オイラックス潤乳液など
【第3類医薬品】《第一三共》 オイラックス 潤乳液 120g (乾燥性皮膚用薬)
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皮脂欠乏性湿疹の改善法と予防法とは?
●洗剤や消毒用アルコールなどは直接触れないようにする。
●暖房機器は控えめに、加湿を心がける。
●お風呂の温度は40℃程度に(硫黄の入った入浴剤は避ける)
●体を洗うのは手の平で。
●かゆみの出やすい食事は控える(ほうれん草、たけのこ、コーヒー、トマト、いちご、チョコレート、アルコール、香辛料など)
セルフケアではなかなか治りにくく、辛い時間が過ぎるだけです。
余りに辛いかゆみやひび割れがあるようでしたら、早めの受診や処置を行いましょう。
皮脂欠乏性湿疹に似ているもの
頭皮のかゆみや湿疹、フケなどで当てはまるものは他にもあります。
●脂漏性湿疹
頭皮の場合、この脂漏性湿疹になる方も多いです。
皮脂欠乏性湿疹が皮脂の取り過ぎに対し、脂漏性湿疹の場合マラセチア菌によるものですので、対処法が違います。
抗真菌薬配合のシャンプーを使ったり、抗真菌薬でマラセチア菌を除去しなければなりません。
皮膚の症状が大変似ているため、皮脂欠乏性湿疹の対処法で改善が見込めない場合、脂漏性湿疹の対処法を試されてみた方がいいでしょう。