髪の毛は何のために生えているの?【髪の3つの役割】とは?
「髪の毛は何のために生えているの?」
そぅ不思議に思ったことはありませんか?
実は髪の毛には大事な3つの役割があるのです。
目次
Ⅰ:ファッション的役割
考えてみてください。
私達の頭にみんな毛が生えていなかったら…。
宇宙人のように一見怖さを感じますよね。
髪の毛の長さや色、ヘアスタイルの違いによって、人は個性と満足感を得られています。
素敵なヘアスタイルの人の真似をしたり、他人とは違う個性を出せたり…。
また、パサパサ、ボサボサで何の手入れもしていない髪は、他人から見て心の貧しさを感じてしまったり、逆にツヤツヤでお手入れの
行き届いた髪は心の豊かさを感じてしまう。
それほど、髪の有る意味は重要なのです。
Ⅱ:保護的役割
●外からの衝撃を吸収
人の頭部には他の部位と違い、脂肪や筋肉がありません。
そのため、生きていく上で大事な「脳を守る」のは頭蓋骨のみとなります。
髪があることで、クッションの役目を果たし、頭部への衝撃をやわらげ、大事な脳を守っているのです。
●温度差からの保護
冬の寒い時期、髪があることにより温かさを感じ、夏の暑い時期には太陽の紫外線や熱から頭部を守ってくれています。
脳に温度差を感じさせないように、大事な役割をしてくれているのです。
Ⅲ:排泄器官としての役割
この世で生きてい上で、体にとって有害なものと関わらずには生きてはいけません。
化学物質や有害金属…。
人の体にはそれらを体外に排泄する機能があります。
毎日の尿や便、そして汗などでも食事や生活環境から取り込んでしまっている有害物質を排泄しています。
実は髪の毛にも、そんな排泄機能があり、毎日排泄し続けられています。
私達が摂る食事には、もちろん体にとって必要な重金属もあります。
鉄分やカルシウム、マグネシウム、ナトリウムなどはどれも体にとって必要なものです。
しかし水銀やカドニウム、ヒ素、鉛、銅などの有害な重金属も取り込んでしまっています。
これらも体にとって全く必要ではないということではなく、私達の体に欠乏してはならない重金属でもあります。
しかしその摂取量が多すぎると、人の体にとって猛毒な有害物質になってしまいます。
髪の毛は健康のバロメーター
逆に考えれば、それだけ髪から有害物質を排泄しているということは、髪の毛を分析することで現在やこれまでの自分の健康状態がわかります。
昭和40年代に社会問題ともなった水俣病やイタイイタイ病は、高濃度の重金属を含んだ廃さいや廃水の流出により水田や河川が汚染されてしまったことで発症してしまった病気です。
当時の水俣病患者やイタイイタイ病患者の毛髪からは、それらの原因である有害水銀やカドミウムが検出されています。
こんなことからも髪から有害物質が排泄されていることが良くわかりますよね。
髪は必要なものです
髪の毛とひとくくりに言っていますが、髪の量は少ない人でも約7~8万本、多い人だと約12~15万本とも言われています。
これらの本数から毎日少しずつ排泄されているとすると、かなりの量が排泄されていることがわかります。
髪の毛が薄くなると、その機能も失われて行ってしまうため、髪はないよりはあった方がいいと言えます。
見た目やファッション的な面からすると、髪のあるないはあまり関係のない時代になってきました。
俗に言う「ハゲ」でもかっこよく感じる時代です。
ですが、健康面から考えると、やはり髪の毛はなくてはならない重要なものなのです。