ストレスが溜まると白髪になる?!【白髪とストレスの関係】とは?
目次
白髪になる原因とは?
白髪の原因1:メラニン不足
●生まれたての髪は色がついていない?!
まず白髪になる原因として挙げられるのは、メラニンの不足です。
もともと人間の髪には色がついていないってご存知ですか?
生まれたての髪はみんな白髪なのです。
その白髪が伸びる時、日本人の場合大抵の方は黒く色付けされていきます。
この色付けは「メラニン色素」という絵具だと思ってください。
メラニン色素には「ユウメラニン(黒色色素)」と「フェオメラニン(黄色色素)」の配合割合によって人それぞれの髪の色や肌の色が決まります。
●血流が悪くなると髪は色付けされない?!
メラニン色素は頭皮にある「メラノサイト細胞」というところで作られています。
しかしメラノサイト細胞は血流が悪くなると機能不全を起こし、メラニン色素は減ってしまうため、白髪になってしまうのです。
メラノサイト細胞の機能が働かなくても髪の毛は生え続けます。
ですがメラニン色素は供給されなくなる。
ということでメラニン色素が着色されないまま生えていってしまうため、白髪に変わってしまうのです。
ストレスは血行不良の原因になります。
自律神経は交感神経と副交感神経で構成されていますが、ストレスが溜まると交感神経優位の状態になってしまいます。
交感神経とは、外部の刺激に敏感に反応し、闘う準備をする神経で、血液を筋肉に集中させたり内臓の活動を抑制する戦闘モードに切り替わります。
「ストレス」という敵と闘う体制に入ってしまうのです。
それにより血行不良になり、メラノサイト細胞が働かなくなってしまうため、白髪になってしまうのです。
●生きるために必要のない髪は後回しになる?!
人間は生きるため、自分の体を守るために機能は働いています。
髪の毛自体は作られる時に血液から栄養や酸素をもらっていますが、髪の毛は他の臓器と違い生命の維持に関わる器官ではないので、どうしても栄養が届くのは後回しになってしまうのです。
逆に考えると、そのように一番後回しになってしまう髪の毛が艶やかでハリがあったとしたなら、当然他の臓器にも栄養は行き届いていると考えられるため、髪は健康のバロメーターとも言えるのです!
白髪の原因2:過酸化水素の蓄積
「活性酸素」という言葉をご存じでしょうか?
身体をサビさせると言われているものです。
今や病気の90%は活性酸素が原因と言われているほどです。
この活性酸素ですが、実は体内では4種類の活性酸素が作られています。
① スーパーオキシド
② ヒドロキジラジカル
③ 一重項酸素
④ 過酸化水素
この④過酸化水素はヘアカラー剤の2剤としても使われているものです。
ブリーチなどの髪を明るくするものから、白髪染めなどにも使われています。
この過酸化水素が毛根周辺に蓄積されるとメラノサイト細胞の活動を弱めてしまうため、メラニンの生成に必要な酵素(チロシナーゼ)を破壊してしまうため、メラニン色素が作られなくなってしまうのです。
白髪の原因3:成長ホルモン不足
「成長ホルモン」とは別名「若返りホルモン」とも呼ばれ脳下垂体から分泌されている大事な大事なホルモンです。
若返りホルモンと言われているだけに減少してしまうと老化に繋がってしまいます。
体の成長や代謝を促し、傷ついた細胞を修復してくれるという大事な働きをしています。
しかしその分泌のピークは15歳~20歳と言われています。
40歳で20歳の時の約半分に、80歳を超える頃には5%に満たないほどにまで減少するとも言われ、加齢により減少してしまうホルモンなのです。
このような加齢によって成長ホルモンが減少してしまうとメラニン色素を作り出すメラノサイト細胞の働きが弱くなり、白髪になってしまうのです。
しかし10代~20代の成長ホルモンが活発な年代でも、受験や人間関係などのストレスを受けると、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮してしまうため血行不良になり若白髪になってしまいます。
無理なダイエットや睡眠不足もまた若白髪の原因になります。
血行不良になるとメラノサイト細胞の働きが弱まるだけでなく、頭皮や髪の毛にもミネラルなどの栄養素が十分に送られなくなるため白髪になりやすいのです。
ストレス性の白髪の特徴
急激なストレスを受けたことによってできる白髪は、部分的にまとまって生える傾向が強いことがわかっています。
白髪の生える部分で自分の状態がわかる?!
●こめかみ・おでこ:慢性的な眼精疲労や常に過度のストレスにさらされている
●頭頂部・分け目:紫外線による影響が考えられます
●耳まわり:虫歯や歯槽膿漏などの歯や歯茎の病気などが隠れている
●後頭部:後頭部は女性ホルモンが関係しているため生理不順や不妊・生殖機能の問題が考えられます
●右側頭部:右脳を使う職業(芸術家や音楽関係)の人が多いと言われています
●左側頭部:左脳を使う職業(税理士や会計士など)の人が多いと言われています
ストレス性の白髪を改善するには?
もちろん、ストレス改善が一番ですが、メンタル面はなかなか難しいと思います。
では、他にできる改善策はあるのでしょうか?
●過酸化水素を使わないヘアカラーを使う
ヘアカラーの中でも、しっかり染めたい場合どうしても過酸化水素(オキシドール)を使う場合が多いと思います。
ですが、過酸化水素の蓄積は白髪の原因にもなるため、使わないヘアカラーの使用が好ましいです。
ヘアマニキュアやヘアカラートリートメントなどがそれ当たります。
2つの液を混ぜるタイプにはその2剤に過酸化水素水が使われているため、1つの液を塗布するだけで染まるものなら大抵大丈夫です。
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<注意>ヘアマニキュアは頭皮につくとなかなか落ちないため、頭皮につかないように塗布する必要があります。
白髪染めをしていても、いつか…染めるのをやめる時が来るかもしれません。
が、その時に、ヘアマニキュアなどで染めていっていた方がやめやすく、自然と色落ちしていきます。
そのいつか…までしっかりヘアカラーをしていってしまうと、いざやめようと思った時に染めているところと染めていないところの差がはっきり出てしまうため、やめるのに勇気がいります。
その時の髪の長さが20cmあるとしたら、髪が伸びきってカラーしている部分を切り、同じ長さになるまで約2年近くもまだらの髪色でいなくてはなりません。
やめる時の準備もかねてヘアマニキュアに切り替えるのも得策かもしれません。
●成長ホルモンの分泌を促す
① 質のよい睡眠をとる
成長ホルモンは実は睡眠中に分泌されています。
特にノンレム睡眠(深い眠り)の間に多く分泌されることがわかっています。
深い眠り、質のいい眠りで若返りホルモンの分泌を促しましょう。
② 朝は日の光を浴びる
朝、起きてすぐ太陽の光を浴びると脳から「セロトニン」というホルモンが分泌されます。
「セロトニン」とは別名「幸せホルモン」とも呼ばれ、集中力を深めてくれるだけでなく、思考を前向きにしてストレスを軽減してくれるといわれています。
③ 便通を良くする
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腸の活動を活発にすると「セロトニン」は分泌されると言われています。
腸内細菌のバランスがいい状態だと免疫力もアップしセロトニンの分泌も正常に行われます。
しかし逆に腸内環境が悪くなるとセロトニンの分泌も減少してしまうため、うつ病になりやすいとも言われています。
④ 運動を取り入れる
スクワットなどゆっくりと時間をかけて行う「スロートレーニング」は成長ホルモンを分泌すると言われています。
ハードな運動をしなくてもヨガや太極拳のようなものを生活の中に取り入れても若返りホルモンが分泌され若々しくいられます。
⑤ 空腹の時間を作る
人間の体は空腹状態になると血糖値が下がり成長ホルモンを分泌すると言われています。
1晩で真っ白にはならない?!
ストレスと白髪の関係は上記の通りですが、どんなに強烈なストレスを受けたとしてもすぐに白くなるわけではありません。
よく「マリーアントワネットは1晩で真っ白になった」という話や、「戦時中の兵士が1晩で真っ白になった」という話がありますが、黒く生えて来た毛がいきなり白くなるわけではありません。
ストレスを受け、「それまで生えていた黒髪の根元が白髪になった」とか「新しく生えてくる毛が白髪になった」というように、これから生えてくるものだけです。
逆を言うと、ストレスが改善されればそれまで白髪だった髪が黒髪に変わることもあります。
毛先が白髪で、途中から黒髪になっているような毛がある方がまれにいますが、それがまさにそうです。
ストレス改善で白髪を黒髪に!
若々しさを保てるかどうかは心も関係しているいうことです。