頭皮が赤い!【紅斑(こうはん)】は危険のサイン?!原因と対処法とは?

頭皮トラブルの中でもかゆみや痛み凹凸などがない場合、普段は髪の毛に覆われているので気が付かない場合も多い頭皮ですが、ふとかき上げた時の生え際や、合わせ鏡をした時のつむじなどが赤くなっているのに気が付いたことはありませんか?

このような頭皮の赤い斑点は「紅斑(こうはん)」という頭皮トラブルの1つです。

目次

【紅斑】とは?

「紅斑」とは頭皮下の毛細血管が拡張したために赤く透けて見えている状態です。

指で軽く押してみると赤みが消えるのが特徴です。

ではなぜこのような紅斑が現れるのでしょうか?

【紅斑】の原因とは?

その原因はさまざまですが、次のようなことが考えられます。

●ヘアカラーやパーマ液などの薬剤による刺激

●花粉やほこりなどのアレルギーのよるもの

●シャンプーやコンディショナーなどの成分による刺激

●紫外線

●乾燥

●うっ血(血が留まる)

●女性ホルモン(エストロゲン)のバランスの乱れ

●ストレス

●常在菌のバランスの乱れ

●心臓病や肝臓病などの疾患によるもの

などがあります。

赤くなった頭皮を見ると「薄毛の前兆?!」と思われがちですが、特にかゆみや痛みなど何も感じない状態でしたら、何の問題もありません。

自然に消滅している場合が多いです。

そもそも、この赤く見えている毛細血管とはどういったものなのでしょうか?

毛細血管とは?

動脈と静脈を繋ぐ細い血管のことで、赤血球が通るのがやっとというほどの大きさの血管です。

身体中に張り巡らされていて、血液中の酸素や栄養素を髪の毛まで運んでくれるとともに、二酸化炭素や老廃物を受け取り体外へと排出してくれる働きを担っています。

その毛細血管が拡張するということはどういうことなのでしょうか?

毛細血管の拡張とは?

血管が通常と比べて増加した状態のことです。

緊張して顔が赤くなる、飲酒をして全身が赤くなるなど、一時的に拡張するものから、拡張したまま状態が元に戻らなくなり長期に渡るものなどさまざまです。

よく小さな赤い点のようなものができることがありますが、これも血管拡張によるものです。

顔では鼻全体や頬に見られる酒さや赤ら顔と呼ばれるものなども毛細血管の拡張によるものです。

顔の場合見た目が気になるため治療が必要ですが、頭皮の場合は見た目的に毛に覆われているためほとんどの場合必要を感じないでしょう。

しかし「紅斑」は毛細血管が拡張されている状態です。

スムーズに血液が流れず留まっているから赤く見えているという場合もあります。

そういった場合、かゆみや痛みなどの他、炎症などにも発展していく場合があります。

酸素や栄養素がうまく運ばれないことから髪の毛にもきちんとそれら栄養が運ばれず、抜け毛や薄毛にまでなってしまうことも考えられます。

たかが紅斑と考えず、他の症状ないか自分で自分を観察し、かゆみや痛みがある場合は皮膚科に行かれたり、少しでも自分でできる対処法に取り組みましょう

【紅斑】の対処法は?

●シャンプーは温めのお湯で

38℃前後がシャンプーをする上での適温とされています。

暑いお湯での洗髪は髪のキューティクルが剥がれやすくなる原因にもなります。

頭皮、頭髪どちらのためを思っても温めのお湯がベストです。

●流し残しがないように

洗い残しより気をつけなければならないのが、流し残しです。

ワックスなどの整髪料やシャンプーの流し残しや、トリートメントやコンディショナーは頭皮につけないように使用し、よく流しましょう。

●紫外線予防

帽子や日傘、また飲む日焼け止めなどで頭皮を紫外線から保護しましょう。

紫外線の浴びすぎは頭皮を乾燥させるため紅斑を含めさまざまな頭皮トラブルの原因にもなります。

毛細血管を良好に保つ

●紫外線予防

死骸線を浴びることにより活性酸素が増えると毛細血管を傷つけてしまい血管が損傷を受け、血流が悪くなり毛細血管が消滅してしまう可能性もあります。

●血液をサラサラに

イワシやサンマなどの青魚や、ニンニク、玉ねぎ、豆腐、納豆などを積極的に摂取しましょう。

●ストレス解消

ストレスを感じると交感神経が活性化し、細動脈が閉じてしまうためm毛細血管の血流が悪くなります。

●タバコは控えめに

タバコに含まれるニコチンには末梢神経を収縮させてしまう効果があるため、血流が悪くなります。

1本吸うことで100兆個の活性酸素が発生すると言われています。

●腸内環境を整える

腸内環境が悪いと血液はドロドロになりやすいです。

すると血流が悪くなり、酸素や栄養が行き渡らないため、細胞は老化し毛細血管が詰まりやすくなってしまいます。

毛細血管を修復!!

毛細血管が一度消滅してしまうと復活は望めません。

消滅前のもろくなってしまった毛細血管は修復することができると言われています。

その毛細血管の修復に役立つスパイスと言われているのが「シナモン」です。

シナモンにはシンナムアルデヒドというTie2(タイツー)を活性化させる成分が含まれていると言われています。

毛細血管には外側の壁細胞と内側の内皮細胞で構成されていますが、壁細胞からはアンジオポエチンという物質が分泌され、内皮細胞のTie2(タイツー)という受容体を活性化することで壁細胞と内皮細胞がしっかり結合されています。

このアンジオポエチンとは血管新生を促進する糖タンパク質で血管の成熟に関係している物質です。

毛細血管が損傷すると栄養分や老廃物が漏れだし、毛細血管に炎症が起きてしまい、十分な酸素や栄養分が送られなくなることで毛細血管が消滅してしまいます。

毛細血管の消滅は肌の老化にも繋がり、抜け毛や薄毛へと繋がってしまいます。

シナモンの有効成分はこの壁細胞から分泌されるアンジオポエチンと同じ働きをしてくれるため、毛細血管の修復に役立ちます。

頭皮が赤いからと言って過度な心配はストレスの元ですが、気にし過ぎないのもまた危険サインを見逃してしまうことになりかねない場合があります。

紫外線の予防やシャンプーの正しいやり方に気をつけながら、毛細血管を良好に保って健康な頭皮を維持していきましょう。

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