洗い流すトリートメントと洗い流さないトリートメントの違いは?
最近頻繁に耳にする「洗い流さないトリートメント」
「洗い流すトリートメントと何が違うの?」
「洗い流すトリートメントを洗い流さないトリートメントの代わりにつけちゃダメなの?」
そんな疑問を感じたことはありませんか?
実は間違ったヘアケアで、逆に髪を傷めてしまっているかもしれません。
目次
洗い流すトリートメントと洗い流さないトリートメントの違いって?
洗い流すトリートメント
別名インバストリートメントと言います。
名前の通りお風呂の中で使うトリートメントです。(シャンプーをする場所、ということなので洗面所などで洗われる方は名前の通りではありませんね)
シャンプー後、髪につけて数分置き、流すという使い方をします。
洗い流すトリートメントは主に傷んでスカスカになった髪の内部に浸透、補充、栄養分をいきわたらせ、内部を潤わるのが目的で使います。
リンス・コンディショナー・ヘアパック・ヘアマスクとの違いは?
リンス(シャンプー後のギシギシやクシの通りをよくするためにつけるものです。
髪の表面に油分を与え、髪をコーティングするものです)
コンディショナー(髪の表面を保護し、内部の水分や栄養分が外に流れ出さないようにコーティングするという目的で使います。
リンス+保湿成分という感じです)
ヘアパック(洗い流すトリートメントと同じ。
メーカーによって呼び方が違うという程度の認識でいいと思います)
ヘアマスク(洗い流すトリートメントの数倍の補修・潤い効果のあるものです。
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トリートメントでは補修が難しい程の激しい傷みに効果があるため、トリートメントをつけてもなかなか手触りがよくならない、ヘアカラーやパーマなど、髪のダメージが激しい場合はヘアマスクを使う必要があります。
髪全体ではなく、特に傷みの激しい部分に使用すると良いでしょう)
どれも頭皮につける必要はありません。
というより頭皮につけてはいけません。
リンスやコンディショナー、トリートメント、ヘアパックなどは頭皮を除いた髪全体に。
ヘアマスクは髪のダメージの大きい部分のみに使用してください。
洗い流さないトリートメント
別名アウトバストリートメントと言います。
その名の通り、お風呂以外(洗面所では使用していいです)洗髪時ではない時に洗い流さないことを目的としてつくられたトリートメントです。
洗髪後、ブローする前につけたり、朝の寝ぐせ直し代わりに使います。
水分が多めの髪につけると水の膜により洗い流さないトリートメントがなじみにくくなり、効果が発揮できない場合があるため、洗髪後はほどよくタオルドライ、またはドライヤーで多少乾かした後につけると良いでしょう。
洗い流さないトリートメントは洗い流すトリートメントと同じような成分が入っていますが、主に髪の表面をコーディングし、ドライヤーやアイロンの熱から髪を守る目的で使います。
洗い流さないトリートメントもまた、頭皮につける必要はありません。
というより頭皮につけてはいけません。
特に熱をよく加える部分(髪の中間~毛先)に適量をつけましょう。
つけすぎや、つけなさすぎもよくありません。
また、洗い流さないトリートメントの水分が残った状態でヘアアイロンをかけてしまうと、ジュッといって水蒸気が出たことはありませんか?
これは水蒸気爆発と言って、髪の内外の水分を蒸発させてしまいます。
洗い流さないトリートメントで油膜を作っているとは言っても、濡れた髪はキューティクルが開きやすくなっているため、髪の外側だけではなく、内側も非常にダメージを受けやすくなります。
せっかくトリートメントをしていても、これでは台無しです。
洗い流さないトリートメントをつけた後も、濡れていると感じる程度なら、先にドライヤーで水分を飛ばしてからアイロンをかけましょう。
まだ濡れている状態でアイロンをかけても、効きが弱く何度も繰り返しアイロンを当てることになってしまっていませんか?
なるべく水分を飛ばしてから使用した方が1度のプレスで効き、髪に余計な熱や負荷をかけずに済みます。
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洗い流すトリートメントは洗い流さないといけないの?
実は「洗い流すトリートメント」と「洗い流さないトリートメント」との1番の違いはココになります。
洗い流すトリートメントには「界面活性剤」というものが入っています。
界面活性剤の影響で注意が必要なのは刺激性である。種類によっては界面活性剤は長時間使用すると、人によって肌荒れを引きおこすことがある。これは皮膚の角質に作用し表面の滑らかさを奪うためであり、界面活性作用の強いものほど起こりやすい。一部の化粧品にも界面活性剤が(主に成分を混ぜるための乳化剤、または浸透剤として)用いられるため、長期間・多量の使用はかえって肌を害しやすいともいえる。
引用:Wikipedia
洗い流すトリートメントはつけてすぐ流してはあまり意味がありません。
髪の内部に浸透させるため、つけて数分放置しておく必要があります。
これを誤解し
「つけておけばつけておくほど浸透して髪にいいんだ」
「洗い流さないトリートメントもあるんだから、流さなくてもいいかも?」
などと、そのまま長時間つけっぱなしにしておいたり、洗い流さなかったりと、使用方法を間違ってはいけません。
人の皮膚や髪には水分を外に逃がさないために表面に油分の膜があります。
界面活性剤はその油分を溶かす作用があり、つけて数分程度なら問題はありませんが、頭皮につけて洗い残しがあったり、洗い流すトリートメントをつけてそのまま長時間放置、また洗い流さない場合などは、逆に頭皮や髪を傷める原因になってしまいます。
髪のダメージを補うためにしているのに、これでは逆効果ですよね。
洗い流すトリートメントは商品の裏面記載の注意事項をよく読み、正しい使用方法で使用されることをおススメします。
洗い流さないトリートメントは洗い流さなくていいの?
洗い流さないトリートメントにはこの「界面活性剤」は入っていません。
なので洗い流さなくていいです。
夜、洗髪後のブロー前に毛先を中心によくなじませておけばトリートメント成分が髪に浸透し、就寝時の枕の擦れなどからも守ってくれます。
朝、寝ぐせ直しの際にも利用すれば、紫外線やドライヤー、ヘアアイロンなどの熱から1本1本の髪を守るバリヤーの役目をしてくれます。
「洗い流すトリートメント」と「洗い流さないトリートメント」
どちらも利用する目的や方法は違いますので、併用されることをおススメします。