【シャンプーやコンディショナー】薄めて使ってもいいの?
目次
こんな時、シャンプーやコンディショナーを薄めて使っていませんか?
「少なくなってきたシャンプーやコンディショナー。
底にはまだ溜まっているのに、ポンプを押しても出てこない!」
「シャンプーは洗浄力が強いとダメだっていうでしょ?
だから薄めて使った方がいいのでは?」
「節約!節約!」
「シャワーがよくあたる場所においておいたら自然に薄まっていたみたい」
などなど、シャンプーやコンディショナーのボトルに水を入れて薄めて使った経験はありませんか?
では、薄めて使った方がいいのか?悪いのか?
メリット、デメリットを検証してみましょう。
シャンプーを薄めて使うメリットとは?
まず第一に経済的。
薄めて使うと分量は増えるので、それまで1回分で使っていたものが2回分として使えたりするメリットがあります。
洗浄力の強いシャンプーとよく言われるものがあります。
もちろん人により合う合わないはありますが、頭皮が敏感な方やアレルギーを持っている方、もともと頭皮トラブルがある方などには、必要以上に皮脂を取り除いてしまうため、かゆみや炎症の原因になりかねません。
自分用に自分に合ったシャンプーを購入してくればいいのですが、ご家族で同じものを共有して使用しなければいけないなどの理由から、洗浄力の強いシャンプーをどうしても使用しなければならない場合、薄めて使うのはメリットと言えるでしょう。
しかしその際は注意点がありますので最後までお読みください!
シャンプーを薄めてつかうデメリットとは?
先ほど述べたメリットがある反面、デメリットも当然あります。
シャンプーやコンディショナーには防腐剤の成分が含まれています。
そのため、ポンプ式のシャンプーを購入してきてもすぐには腐らず、数か月そのまま浴室に置いておいたとしても腐りません。
しかし水を混ぜることで、防腐剤の成分が薄まってしまいます。
水道水にも保存期間がある
普通の水道水を何日も常温で置いておいたものを、飲む勇気はありますか?
日本の水道水には微生物やウイルスなどが繁殖しないように、塩素消毒がされています。
浄水場から各家庭へ供給するまでの距離が長ければ長いほど、その運搬途中に微生物の繁殖リスクが高まるため、消毒効果の大きい塩素が使われています。
ですので、水道の蛇口から出た水には、ある程度塩素が含まれています。
が、ボトルに移した場合、その水の残留塩素は徐々に減っていくため、日が経つにつれ微生物の繁殖するリスクが高まっていきます。
水道水は冷蔵庫に入れておいたとしても、5日~10日程度もつと言われていますが、常温では3日程度しか保存はできないと言われています。
また浄水器の水や、沸かしてしまった水は水道水中の塩素が除去されたり益々減らされるため、保存期間がさらに短くなっています。
上記の保存期間ははあくまで飲料水用としての目安ですが、雑菌が増えることでさまざまな頭皮トラブルにみまわれる恐れがあります。
関連記事:マラセチア菌の繁殖で起こる頭皮トラブル
関連記事:白癬菌の繁殖で起こる頭皮トラブル
節約の意味で薄めている方は
節約の意味でシャンプーやコンディショナーのボトルに水を足して薄めているのでしたら、今まで2~3プッシュ押して使っていたところを1プッシュだけにする方が経済的かつ清潔です。
【正しいシャンプーの方法を身につけましょう】
先によくブラッシングをすることで余計な汚れを落としたり、髪の絡まりを防げます。
予洗いとして、シャンプー前にお湯のみで髪をしっかり流し、なおかつ髪に水分を足しておけば、少ないシャンプーでも十分泡立ちます。
また、どうしても足りない場合や、自分にとって洗浄力の強すぎるシャンプーを使用する場合は、ポンプから別の容器などにシャンプーを使用分のみ出して薄めた物をその場で使われるほうが雑菌の繁殖も防げ、かつ経済的です。
コンディショナーに関しても同様です。
今まで2~3プッシュ押して使っていた場合、それを1プッシュのみにされれば経済的かつ、ボトルに水を足して使うより清潔です。
本来、コンディショナーやトリートメントなどは、頭皮を潤わせるものではなく、髪(特に毛先を中心に)潤わせることを目的に使うのが基本です。
頭全体に使っていた方は、髪の中間~毛先のみを中心に使われることをおススメします。
また、コンディショナーは十分シャンプーをした後でつけるものなので、わざわざ他の容器に出して薄める意味はありません。
髪は十分水分が含まれていますので、毛先を中心につけられれば、使用量も減り経済的です。
シャンプーの保管場所
浴室は、その温度や湿度により、雑菌にとって快適な居場所です。
そのため雑菌は1晩で想像以上にものすごい繁殖力を見せます。
ですので、その保管方法や保管場所には気をつけなければならないことがあります。
・シャンプーを使用した後はしっかりフタを閉める。
・シャンプーを出し過ぎたとしても決して元には戻さない。
・シャワーを出しっぱなしでシャンプーをしていたりすると、シャンプーボトルに常にシャワーが当たり、その隙間から水分が入り込みやすくなったり、その温度により雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。
なのでシャワーの当たる場所には置かないことが大事です。
・窓際などの日の当たる場所もまた、高温になる可能性があるため、置かない方が良いです。
・シャンプーは「冷暗所」に保管するのが基本ですが、食品ではないので冷蔵庫で保管する必要もありませんし、そもそも浴室で使用するものを食品と一緒には置いておきたくはないですよね。
ですが、現在では浴室乾燥機つきのバスルームを使用されているご家庭も多くなってきているのではないでしょうか?
浴室乾燥機を使用時は、平均40℃~45℃前後まで上がります。
なので、できればそのまま浴室に置いておくのではなく、使用時以外は脱衣場や洗面所の日の当たらない場所に置いておくのがベストです。
シャンプーの保存期間
日本の薬事法の規定では、製造後3年間使用できるようにと定められています。
ですが、これは未開封の場合。
開封後ならその保存場所や内容成分、状況にもよりますが、1年~1年半程度の使用期限になります。
シャンプー容器には製造年月日や使用期限などは記載されていない場合がほとんどですが、「ロット番号」という形で表記されています。
心配な場合はメーカーのホームページで確認するといいでしょう。
「ロット番号」とは?
通常のシャンプーの場合、容器の底に記載されています。
袋状の詰め替え用などの場合は右下の方に黒い文字で記載されていたりします。
このロット番号により、この商品がいつ製造されたものなのか?
どういう経路で販売したものなのか?がわかります。
まれにネットなどで購入したものの中にはこのロット番号が記載されていないものがありますが、それらは製造後の流通段階、販売段階において、業者により使用期限が迫っている、もしくは過ぎているため、消された可能性があります。
その場合、返品された方が良いでしょう。
ロット番号が記載してあるものに関しては、メーカーごとに記載方法が異なりますので、その商品のメーカーに直接お問い合わせください。
シャンプー容器への正しい詰め替え方
まだ残っている容器への補充的詰め替えは、あまりおススメしません。
せっかく新しい成分のものを、わざわざ雑菌が入っているかもしれないシャンプーやコンディショナーと混ぜる必要はないのです。
うなぎのかば焼きや焼き鳥のタレなど、長年継ぎ足し継ぎ足しで良い熟成さを増すものとはワケが違います。
ですので、できれば容器は2つ用意しておくのがベストです。
最後まで使い終えたら、新しい容器に、新しく購入してきたシャンプーを詰め替えて使用しましょう。
中身の使い終わったシャンプー容器は、中までよく洗い、よく乾かして保管しておきましょう。
雑菌の繁殖は頭皮トラブルの元、そして薄毛にも繋がってしまいます。
健康的な生き生きとした髪のためにもシャンプーの正しい使い方や保管方法を覚えておきましょう。