頭のケガや手術痕から毛が生えてこない!【瘢痕性脱毛症】対処法は?
「頭のケガやヤケド、手術の傷痕から毛が生えてこない」と、悩んでいる人は多いようです。
また髪が生えてくることはあるのでしょうか?
なぜ髪が生えてこないのか?
その原因と対処法をご紹介します。
目次
髪が生えてこない原因は?
このような頭のケガやヤケド、手術による傷痕の脱毛を「瘢痕性脱毛症(はんこんせだつもうしょう)」と言います。
毛穴の中には毛包という毛髪を作り出す毛母細胞の幹細胞があります。
しかしこの毛包がケガなどにより破壊されてしまうことにより、幹細胞が無くなってしまうために脱毛が起こってしまっている状態です。
たとえ毛が生えていなくても、通常はこれらの毛包や毛母細胞が存在さえしていれば、いずれ髪が生えてくる可能性があります。
しかしこのように毛包自体が無くなってしまっては、残念ながら新しい毛が生えてくることは一生ないのです。
原因はケガや手術だけじゃない!
瘢痕性脱毛症と一言で言っても、ケガヤケド、手術の傷痕などのように外傷からくるものだけではありません。
さまざまな皮膚疾患や、細菌や真菌の感染などによってもこの瘢痕性脱毛症になります。
その他下記ような瘢痕を作る疾患が頭部に発症した場合も、この瘢痕性脱毛症になります。
●慢性円盤状狼瘡(まんせいえんばんじょうろうそう)
円板状エリトマトーデスとも呼ばれています。
免疫の異常により皮膚に炎症を生じ、発疹が現れる病気です。
●限局性強皮症(げんきょくせいきょうひしょう)
斑状強皮症(円形、類円形)、線状強皮症(四肢に線状)、剣瘡状強皮症(前頭部~前額部にかけ剣で切られたかのような萎縮)、多発性強皮症(3cm程度の類円形の萎縮が多発)などの種類があります。
カンニング竹山さんも若い頃、この限局性強皮症にかかっていたそうですが、現在は完治されているようです。
●萎縮性硬化性苔癬(いしゅくせいこうかせいたいせん)
主に中年以降に見られる皮膚の萎縮による小さな白っぽい病変です。
●サルコイドーシス
大小さまざまな肉の塊のような組織ができる病気です。
ケルスス禿瘡(トクソウ)の治療が遅れた場合も瘢痕性脱毛症になります。
対処法は?
毛包が消失している以上、いくら育毛剤や育毛シャンプーなどを使っても効果はありません。
方法としては下記のような対処法があります。
●自毛植毛をする
出典:モジェリム
ケガやヤケドの傷痕への植毛をされる方が最近は増えているようです。
縫い縮める方法から傷跡植毛へと時代は移ってきているようです。
●部分ウィッグを使用する
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●エクステを使用する
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ケガやヤケド、手術の傷痕ではなく、皮膚疾患が原因の場合、何が原因であるかをつきとめ疾患の治療を行う必要があります。
この場合、早期に発見、治療を行うことで改善の可能性があります。
円形脱毛症と似ているため「放っておいてもそのうち生えてくるだろう」と安易に考えている時間はありません。
一刻も早く皮膚科を受診し、適切な治療を行って下さい。
円形脱毛症はストレスなどの改善と共に髪の再生もあり得ますが、瘢痕性脱毛症の場合は、一度抜けたら生えてきません。
早めの処置が回復できる唯一の方法なのです。