年齢と共に気になる【髪のボリュームダウン】原因と改善方法は?
「髪のボリュームがなくなってきた」
中高年になると出てくる髪の悩みの1つによく聞かれる言葉です。
原因は人によりさまざまですが、何か悩みを解決しようと思ったら、原因を見極めそれに合った対処法をしなければ、いつまでたっても解決にはつながりません。
まずは原因を知り、それに合った対処法を見つけていきましょう。
ここでは、頭皮や体の病気などの原因以外で一般的に年齢を重ねて薄毛に悩み始める原因と、その対処法をご紹介したいと思います。
目次
原因1:頭皮の硬さ
●帽状腱膜が引き伸ばされる
まず1番に考えられるのは、頭皮の硬さによるものです。
頭の上部には筋肉はないっていうのはご存じですか?
筋肉の変わりについているのが「帽状腱膜(ぼうじょうけんまく)」という膜です。
この帽状腱膜は
①顔の額(ひたい)にある「前頭筋」
②耳周りになる「側頭筋」
③頭の後ろにある「後頭筋」
この3つの筋肉と繋がっています。
しかし、筋肉というのは年齢に逆らえません。
年齢を重ねると共にこれら3つの筋肉は弱り萎縮してしまうため、帽状腱膜は引き伸ばされ、頭頂部の皮膚はピンと張った状態になってしまいます。
引っ張られた頭皮の膜は薄く、そして硬くなってしまいます。
そのため立っていた髪の毛も、引っ張られた頭皮と共に倒れやすくなってしまったり、髪の生え方自体が寝た状態になりやすくなってしまうのです。
●血行不良
頭皮が引っ張られた状態では血流が悪くなり、毛髪の成長が阻害されやすくなってしまいます。
頭と顔の皮膚は1枚で繋がっているため、逆を言えば帽状腱膜が引き伸ばされることで、顔の輪郭もたるみ「老け顔」になりやすくなってしまうのです。
原因2:頭皮のハリ
頭全体で考えると、帽状腱膜が引っ張られてしまうことが原因だと言うことがわかったと思います。
では今度は頭皮の皮膚に焦点をあててみていきましょう。
頭皮のハリを支えているのは他の皮膚同様、コラーゲン(=頭皮の厚み)、エラスチン(=弾力)、ヒアルロン酸(=潤い)により維持されています。
しかし年齢を重ねることにより、これらは減少してしまうため、頭皮の皮膚のハリは低下してしまいます。
ハリがなくなると側頭部や後頭部がたるみ、頭頂部はコレにより、ピンと張った状態になりやすくなります。
筋肉でも引っ張られ、皮膚でも引っ張られ、頭頂部は引っ張られ放題。
これにより毛穴は広がりやすくなってしまうため、毛髪はさらに倒れやすくなってしまい、髪のボリュームダウンに繋がってしまいます。
原因3:毛細血管の萎縮
さらに範囲を狭め今度は頭皮を流れる血管に焦点を当ててみていきましょう。
毛髪の根元(毛根部)には太い毛細血管が張り巡らされています。
ここから毛髪は栄養を受け取り成長していきます。
しかし、1、2の原因により毛細血管は血流の流れが悪くなってしまいます。
加えて、年齢を重ねるとともに女性ホルモン(エストロゲン)が減少してしまうため、毛細血管は萎縮していきます。
このことからも血流は低下してしまうため、毛髪の成長に必要な栄養素が十分行き届かなくなってしまうため、毛髪は細く、薄く、ハリやコシのない弱った髪になってしまうのです。
原因1,2,3とみていきましたが、では、どうすれば髪のボリュームをよみがえらせることはできるのでしょうか?
対策1:筋肉を鍛える
原因1:頭皮の硬さから「前頭筋」「側頭筋」「後頭筋」を鍛えることで帽状腱膜の張りを防ぐことができることがわかると思います。
①前頭筋を鍛える
前頭筋は眉毛あたりから頭皮に向かって伸びているおでこの筋肉です。
眉毛を上にあげたり目を見開いたりすることに使います。
なので眉毛を上下すればトレーニングになりますが、それだけやると額にシワがよるため額に手をあてて行うと良いです。
また、眼輪筋(目の周りの筋肉)が衰えていると頭頂部を使うことでカバーしてしまい、額にシワができやすいようです、
眼輪筋はスマホの見過ぎなどでも衰えやすくなるので、気をつけたいところです。
眼輪筋を鍛えるのは力強く目を閉じて5秒、力強く目を開けて5秒。
また目をぐるぐる回すのもいいようです。
②側頭筋を鍛える
側頭筋が衰えると、ほうれい線の原因にもなってしむと言われています。
顔を少し上に傾けて歯をかみしめて5秒、その後また5秒かけてゆっくり緩めます。
日ごろからよく噛むことが大事です。
頬やほうれい線のたるみ解消にも側頭筋を鍛えることは大事です。
また、ほうれい線解消には舌をぐるぐる回すのもいいようです。
③後頭筋を鍛える
後頭筋は自分で動かそうと思っても動かすことができません。
しかし前頭筋と連動しているので前頭筋を動かして鍛えることで後頭筋も動き鍛えられることができます。
眉の上下運動で後頭筋は鍛えることができます。
対策2:頭皮のハリを取り戻す
頭皮の厚みや弾力、潤いを増やすことで頭皮のハリは取り戻せます。
コラーゲン(厚み)エラスチン(弾力)ヒアルロン酸(潤い)は、真皮という皮膚の約95%を占める皮膚層に存在しています。
コラーゲンとエラスチンは睡眠中に活性化されるため、どちらかと言うと夜摂取するのがいいと言われています。
しかし体内の細胞分裂は夜0時がピークです。
この時間起きているとせっかく栄養分を摂っても、筋肉や脳の働きに使われてしまい消費されてしまいます。
きっちり睡眠を取ることで肌は再生されやすくなります。
コラーゲンやエラスチンは分子量が大きいことから外部から浸透しないとも言われています。
ではどうやってこれらを増やすことができるのかと言うと、真皮にある「繊維芽細胞」がコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を作ると言われています。
※繊維芽細胞=線維芽細胞です。
この繊維芽細胞がしっかり働いてくれていればコラーゲンは不足しません。
繊維芽細胞は加齢や紫外線などで働きが弱まると言われています。
●紫外線対策
●繊維芽細胞を活性化させる有効成分(ビタミンC誘導体、ナイアシンなど)が配合された美容液を使用す
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「繊維芽細胞増殖因子」は23種類あります。
コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を作り出すために不可欠な細胞です。
特に「FGF-7」は毛母細胞に含まれる因子で、毛髪の成長に関係しています。
関連記事:薄毛やくせ毛、頭皮のシワは【線維芽細胞】を増やして解消!!
対策3:血行促進
日ごろから対策1でやったように「前頭筋」「側頭筋」「後頭筋」を動かす運動をするだけでも血行促進しやすくなります。
女性専用の育毛剤を利用するのも効果的です。
「シナモン」の摂取もおススメ
シナモンには毛細血管の修復に役立つと言われています。
毛細血管が一度消滅してしまうと復活は望めません。
消滅前のもろくなってしまった毛細血管は修復することができると言われています。
その毛細血管の修復に役立つスパイスと言われているのが「シナモン」です。
毛髪は毛細血管から栄養をもらっています。
栄養が行き届かない毛髪は細くなりボリュームダウンしやすくなります。
関連記事:頭皮が赤い!【紅斑(こうはん)】は危険のサイン?!原因と対処法とは?
アンチエイジングを心がけているきれいな女性はこのシナモンを飲んでいる人が多いですよ。
シナモンは紅茶に入れたりアップルパイに入れたりするとおいしいですが、ちょっとクセがあって苦手って人も多いです。
そんな方にはこのような錠剤もあります。
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お客様で髪にハリがあってお肌がすごいすべすべの60代の方がいます。
「エステか何かやってらっしゃるんですか?」とお聞きすると
「サプリメントとかは飲まないようにしているんだけどシナモンだけは飲んでいるの」
と、おっしゃっていました。
シナモン効果は髪だけではなくお肌にも効果があるんですね。
その他ストレスや運動不足、スマホの見過ぎ、喫煙なども血行不良に繋がります。
血流改善を心がけ、髪のボリュームを取り戻しましょう!