ヘアカラーしているのに長い白髪を発見!【染めたはずの白髪】の原因は?
染めても染めても出てくる白髪。
1ヶ月に1度、2ヶ月に1度、その頻度は違いますが、継続して白髪染めをされている方は少なくないと思います。
しかしそんな染めたはずの白髪の中に、長い白髪を発見したことはありませんか?!
「出てくるとしても根元だけのはずなのに」
「きちんと染めたはずなのに美容師さんが手を抜いたのかしら?」
しっかり染まっていたはずの髪に長い白髪が現れる原因とはいったい何なのでしょうか?
目次
こんな白髪を見たことはありませんか?
ロングヘアで白髪染めをされている方は、当然白髪染めを繰り返しているはずなので、長い白髪はないはずですよね?
しかし、ふとした時に髪をめくると現れる長い白髪。
よく見てみると、途中に染まっていたような色の違いはある。
しかしどう見ても白髪…。
たとえ美容師さんの手抜き?と言ってもこの長い髪が伸びてくる間に何度も何度も繰り返し染めているのに、毛先まで白髪のことはあり得ない。
じゃあ、白髪だけ異様に伸びるのが早いの?!
と、そんな異常な伸び方もあり得ません。
しかし実は、黒髪と白髪では、ある違いがあったのです。
黒髪と白髪の染まり方
髪が全部真っ白の人って、なかなかいませんよね?
白髪染めをされる人は、大抵黒髪と白髪が混じっている人だと思います。
その白髪だけを染める人もいませんよね?
大抵は、と言うより白髪染めをされているすべての人は、白髪と黒髪を染めている人だと言えると思います。
その白髪と黒髪には実は染まり方に違いがあるのです。
CMCとは?
髪の毛にはキューティクル~毛髪内部までCMC(細胞膜複合体)というのが延びています。
それは人間に例えるなら身体中に張り巡らされている血管のようなものです。
ヘアカラーなどの薬剤は、このCMCを通って毛髪内部に浸透していきます。
さらにこのCMCは通り道としてだけではなく、ヘアカラーの反応する場所としての働きもしています。
長い白髪ができる原因
原因1:CMCがなくなっている
毛髪が傷み過ぎていて、このCMCがなくなった状態だと、ヘアカラーは染まりにくく、そして抜けやすい状態にあります。
黒髪の場合、いくら傷んでいたとしてもヘアカラーは染まらなくても黒髪のままで、その傷みから色が抜けていたとしても白髪ではなく茶色や金色、その程度です。
しかし白髪が傷んでいる場合はというと、染まりにくかった白髪には着色されにくい、そして、抜けやすい状態にあります。
髪が長ければ長いほど、白髪のヘアカラーが抜けやすい状態にあるため、長い白髪を発見したら、それは傷んでCMCが損傷やなくなっていた白髪だったと言えます。
そのような場合は、CMC配合のトリートメントなどで補給すると良いでしょう。
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原因2:黒髪と白髪のCMCは違う?!
これまで黒髪と白髪を比較した場合、白髪の方がCMC中の「脂質量」が多い傾向にあるため、脂質が多いことで親水性が低くなり、薬剤の浸透性が低くなると言われてきました。
そのため、黒髪と白髪では白髪の方がカラーリング剤を弾きやすいため、染まりにくいと言われていました。
しかし近年、ミルボンによる研究により、白髪はCMCを含めた毛髪中の「脂質量(特にスクワレン)」が少ないことが突きとめられ、白髪がカラーリング剤を弾く原因はこの脂質量の多さによるものではないことがわかりました。
また、白髪は「脂質量」だけでなく、「金属量」も少なくなっていることが判明しています。
この「金属量」は酸化反応に影響を及ぼすため、白髪は黒髪より染色性が低いと予想されます。
このCMC中の「脂質量」「金属量」と、毛髪の直接的な関係は現在研究段階のようなので、はっきりとは言えませんが、何らかの関係があると言え、白髪の染まりにくいことがわかっています。
長い白髪が出てくるヘアカラー
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通常の白髪染めではなく、一時染毛料(カラースプレーやヘアマスカラ、カラーチョークなど)は、もちろん一時的な着色だけですので、洗えば落ちます。
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そして、酸性染料(ヘアマニキュアやカラートリートメントなど)は、染料の粒が大きく、毛髪内部までは浸透しないため、髪の表面~キューティクルの内側にしか染まりません。
そのため、2~3週間もすると褪色し、ほとんどが取れてしまうため、長い白髪は現れます。
このような一時的な染料や酸性染料ではなく、普通の白髪染めをしているのに髪に長い白髪を見つけた場合、髪が傷んでいる可能性があります。
ヘアカラーなどの薬剤により、CMCは損傷を受けやすいです。
髪が長ければ長いほど、ヘアカラーの繰り返しによりCMCは損傷を受け、なくなる可能性が高いです。
CMCはキューティクル同士を繋ぐ接着剤の役割もしているため、損傷することでキューティクルも剥がれやすくなるため、触るとザラザラ、ゴワゴワしてしまいます。
キューティクルが剥がれると、毛髪内部の間充物質が流れだし、さらなる傷みの原因になるため、CMCの補給が必要になってきます。
染めれば染めるほど髪は傷みます。
しかし染めなければ染めない程、白髪も出てきます。
髪のダメージはある意味仕方のないつきものですが、長い白髪を発見した場合は、髪の傷みのSOSと捉え、髪の保湿ケア、ダメージケアを心がけましょう。