髪のパサつき【水分不足】髪の水分量を増やすには?
目次
水を飲めば髪の水分補給になる?
今生えている髪には神経も血液も通ってはいません。
実際ハサミで切ったとしても痛くもなければ血も出ませんよね。
そのため、髪の水分が足りていない、栄養が足りていないと言っていくら水分を飲もうと栄養を補おうと、これから生えてくる髪には
有効ですが、今生えている髪の水分や栄養補給になるわけではありません。
植物は根から栄養や水分を吸い上げていますよね?
一見髪も同じように頭皮をめぐる血液から栄養や水分を吸い上げて補っているように感じますが、実際そんなことはないのです。
では、髪を潤わすためにはどうしたらいいか?
それは「髪をいかに傷めないか」と「いかに外部から補うか」しか対策はありません。
髪の構造
出典:美髪研究所
髪の毛は約80%~85%がタンパク質(そのうち70%以上がケラチンタンパク)で成り立っています。
その他、メラニン色素4.5%、脂質1~6%、そして水分は11~13%です。
水分不足、水分不足…と、水分にばかり目が行きがちですが、実はその大部分を占めているタンパク質が重要になってきます。
しかし髪の構造のほとんどを占めているケラチンタンパクは、水分が失われるともろくなり、損傷しやすくなるため、水分も髪に重要なものに変わりはありません。
髪のダメージの原因は?
① 紫外線によるダメージ
紫外線を浴び続けることでキューティクルは損傷を受け、剥がれやすくなります。
② 熱によるダメージ
ヘアアイロンやドライヤーなどの熱により毛髪内のタンパク質は「タンパク質変性」を起こします。
キューティクルが熱によって固まり、毛髪内のタンパク質も固まってしまうのです。
ゼラチンを固めたり大豆を豆腐にしたりするのもこの変性を利用したものです。
大部分をタンパク質で占めている髪の毛も同様、コテやドライヤーによって熱を加えてクセを伸ばしたりカールをつけたりするのも、
この変性を生かしたものになります。
しかしタンパク質変性をさせることは傷みの原因になります。
熱によって歪んでしまったタンパク質は髪の毛から流れだしやすくなり、内部がスカスカ状態に…。
スカスカになった髪は水分を吸収しやすくなり、雨の日などの湿気で膨張し、クセをひどくさせる原因にもなるのです。
③ シャンプーやブラッシングによるダメージ
過度なシャンプーやブラッシングによりキューティクルが剥がれてしまうことでダメージに繋がります。
洗いっぱなしの髪に何度もブラッシングすることは、その摩擦により毛小皮に傷をつけやすくなってしまいます。
なのでブラッシング前にはヘアオイルや洗い流さないトリートメントなど、毛髪保護成分を塗布した髪に行うことをおススメします。
④ カットによるダメージ
カットしたばかりの毛髪の断面にはキューティクルがなく、毛髪内部はむき出しの状態です。
また切れ味の落ちたハサミやレザーでカットした場合や、カット技術の見栄えにこだわりデモンストレーション的に行うカットの場合、髪の毛先は裂けていることが多いです。
そのため枝毛にもなりやすく、毛髪内部の間充物質などが流出しやすくなります。
⑤ ヘアカラーやパーマによるダメージ
薬剤により細胞膜複合体(CMC)が損傷を受け、キューティクル同士をつなぐ接着剤がなくなるため、キューティクルが剥がれてしまいます。
キューティクルが剥がれると、毛髪内部の間充物質が流れ出てしまうため、髪を触るとザラザラしてくるのです。
髪のダメージケア方法
① ダメージホールのケア
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カラーやパーマ剤などによってダメ―ジを受けた髪にはダメージホールという空洞が出来ています。
そのため水に濡れるとこの穴から大量の水分が入り込み、逆に乾かすとここに流れ込んだすべての水分が乾くことで乾燥がひどくなり、広がってしまいます。
ヘアカラーをすると一時的に髪のパサつきが減り、ハリが出たような気がするのは、このヘアカラーによってダメージホールが塞がれたためです。
トリートメントも同様ですが、流出も激しいため一時的な処置に過ぎません。
② 細胞膜複合体(CMC)の補給
感想(141件) |
CMCは髪の細胞と細胞を繋ぎ合わせる接着剤の役割をしています。
不足するとトリートメント効果は薄れ、キューティクルも剥がれやすくなってしまいます。
CMCは弱酸性なのでパーマやヘアカラーなどのアルカリ性の成分により溶けだしてしまいます。
CMC補修を目的としたヘアトリートメントなどの製品もあるので、試してみられるのもいいかもしれません。
③ 疑似キューティクルを作る
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髪の内部が補われても、外側が補修できないと流出しやすく、また外部からのダメージも受けやすくなります。
損傷した部分のキューティクルに吸着させることでキューティクルの代わりを作ることが出来ます。
④ 髪のPHバランスを整える
感想(2616件) |
健康的な髪のPH指数は4.5~5程度の弱酸性と言われています。
傷んだ髪はアルカリ性に傾きやすくキューティクルは開きやすくなるため、栄養分や水分も流出しやすくなってしまいます。
毎日のシャンプーを弱酸性のものを使ったり、クエン酸リンスなどの使用で髪のPHバランスを整えることでダメージケアに繋がります。
⑤ 親水性の髪を親油性(撥水性)に戻す
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⑥頭皮のバランスを保つ
髪の水分量は髪の内部から補充することはできませんが、頭皮から分泌される皮脂により保つことが出来ます。
夜髪を洗って一晩寝ると、朝には髪がしっとりしているように感じたことはありませんか?
それはこの皮脂によるものです。
頭皮環境を整えることで皮脂バランスもよくなり髪の表面を潤わせることが出来ます。
天然のトリートメントは自分自身で作り出すことが出来るのです。
皮脂の分泌も過剰や不足になると頭皮だけでなく、髪にも影響があるので、髪だけでなく頭皮環境も同時に整える必要があります。
髪の水分補給は毛髪内部の補充、そしてコーティングが大切です。
そして何より傷ませないようにすることが1番大事です。
髪は「死細胞」。
再生はできません。
大事にケアして美髪を維持していきましょう。